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一の橋の塩瀬の名古屋帯「杜若」の帯合わせ

第四千四十三回目は、一の橋の塩瀬の名古屋帯「杜若」の帯合わせです。

今日はフォーマルに使ってみました。染料で描く友禅は、粒子が細かく繊維の中に入り込んでいて人間の目で直接に色を見ていないので、優しい印象になります。一方今回の作品のような描き絵は顔料で描かれているので、粒子が大きく繊維の上に乗って載っているだけなので、人間の目で直接に色を見ることになるので、強い印象になります。

そのため今回の帯の絵は、普通の染め帯より存在感があるのです。そのため名古屋帯でありながら、訪問着などフォーマルにも使えると思います。

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いちばん上の写真は、花也の訪問着「霞」を合わせてみました。霞自体は暈しですが、霞の中に透明感のある色の糸で刺繍がしてあります。季節にあわせて杜若を着る人は、別のテーマの着物を合わせたらせっかくの季節テーマが薄れてしまいます。そうならないように霞や波を持ってくることが多いです。

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写真2番目は、一の橋の付下げ「切霞割付け暈し」を合わせてみました。霞取りで、その取り方の中が割付文になっています。

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写真3番目は、一の橋の付下げ「波と波頭」を合わせてみました。意匠化されたモダンな波です。

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写真4番目は、北秀の訪問着を合わせてみました。実際に制作したのは大定です。江戸時代の友禅の小袖には、絵画性が高いという友禅染の特長を生かして京名所図会や近江八景など観光案内的なものがありました。これは楼閣模様といわれるものです。本来豪華な袋帯を合わせるべきですが、存在感の強さで多彩な友禅に対抗しているんじゃないでしょうか。

ただし、この訪問着を単衣で作る人はいないでしょうね。

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写真5番目は、千切屋治兵衛の付下げ「彫金唐草」を合わせてみました。実際に制作したのは倉部さんです。ほとんど金糸の刺繍だけの高価な倉部さんの作品です。高価でも模様面積が少ない倉部さんですが、値段分の存在感はありますから、同じく存在感がありながら名古屋帯であるこの作品とは相性が良いのではないでしょうか。

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写真6番目は、一の橋の付下げ「正倉院鳳凰文」を合わせてみました。実際に制作したのは倉部さんです。これは刺繍ではなく箔の倉部さんです。でも存在感はすごくあります。

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写真7番目は、一の橋の付下げ「市松取り華文」を合わせてみました。今日でいちばん気に入っている帯合わせです。2016年4月7日に似たようなことをしています。
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[ 2018/03/12 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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