一の橋の塩瀬の名古屋帯「杜若」の帯合わせ

第四千四十二回目は、一の橋の塩瀬の名古屋帯「杜若」の帯合わせです。

杜若というテーマから着るのは5月か6月ですから、着物は単衣です。もっと細かく言えば、みんなが桜の着物を仕舞った後、では次の花ということで出てくるのが藤と菖蒲(あるいは杜若)ですから、4月の後半から着はじめて、6月の単衣の着物として百合や鷺草が出て来たら仕舞うというところではないでしょうか。ゴールデンウィークごろの気温を考えると、4月の終わりから単衣の方が体には優しいと思います。

藤と菖蒲(あるいは杜若)とその季節である5月のイメージの色は緑と紫(あるいは黄緑と藤色)ですね。模様は無くてもこの配色だけで藤や菖蒲を連想してしまいます。そう考えると、この帯の地色は黄緑系ですから着物は紫(あるいは藤色)ということになります。着る人の立場になれば、単衣の紫を調達しなければいけないというのは面倒ですね。

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いちばん上の写真は、関正三郎の江戸小紋を合わせてみました。城之口みえの糸入れの痕跡が見える貴重品です。紫ということで合わせてみました。

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写真2番目は、かつての重要無形文化財の証紙がある結城紬を合わせてみました。縞の中に八十亀甲が入っていて、縞の外は絣になっています。紫というより赤紫ですね。

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写真3番目は、郡上紬を合わせてみました。手紡ぎ・手織り・草木染の紬ですが、その雰囲気は素朴というより都会的です。村d先も入っている格子ということで合わせてみました。

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写真4番目は、読谷花織を合わせてみました。読谷花織には珍しい綺麗な紫ですが、読谷花織は裏に糸が渡っていて単衣に仕立てたらトラブル続出えしょうから、実際には無理ですね。

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写真5番目は、久米島紬を合わせてみました。泥染めの焦げ茶色ですが、それなりに収まっているように見えます。

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写真6番目は、塚田宝作さんの有明紬を合わせてみました。有明というのは、松本市の有明地区です。この地の伝統である天蚕(野蚕)の糸を織り込んだものです。青みのあるグレーと赤の縞で遠くから見たら紫っぽく見えるかもしれません。
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[ 2018/03/11 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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