FC2ブログ
2018 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312018 09

紫紘の袋帯「琳派楓」の帯合わせ

第四千三十二回目は、紫紘の袋帯「琳派楓」の帯合わせです。

今日は絵羽を合わせてみました。帯は赤、黄、緑、白という鮮やかな色の組み合わせですが、それに合わせる着物もまた同じぐらい鮮やかな多色の方が合うのでしょうか。それとも全然系統の違うモノトーンの着物でも良いのでしょうか。今日はそんなテーマで両方試してみました。

IMG_19882.jpg
いちばん上の写真は、橋村重彦さんの訪問着を合わせてみました。江戸時代の小袖に取材し、現代の訪問着に形式にアレンジしたものです。帯の色目と着物の色目を合わせてみました。この程度が相性が良いところですね。

IMG_60442.jpg
写真2番目は、上野真の訪問着を合わせてみました。上野家は清江を初代とし、2代目の為二が人間国宝、3世代目が忠夫と清二の兄弟、4世代目が忠夫の子の真と清二の妻(名前を出して活動するのは清二の死後)である街子です。このような御所解模様と霞暈しを合わせたものは清江も作っており、上野さん伝統の意匠なんですね。

IMG_19822.jpg
写真3番目は、千切屋治兵衛の訪問着「段暈し紅葉」を合わせてみました。実際に制作したのは、中井淳夫さんです。濃い地色の段暈しで、赤い小さい紅葉は水面を漂っているように見えます。全然雰囲気が違うようですが、帯の楓が散って水に落ちたのなら、赤い紅葉にストーリー的なつながりがあるように見えます。

IMG_19872.jpg
写真4番目は、千切屋治兵衛の訪問着を合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんです。暈しとダンマル描きによるもので、深山幽谷を思わせる作品です。幽玄な作品にクリアな楓の組合わせです。

IMG_19912.jpg
写真5番目は、北秀の訪問着を合わせてみました。実際に制作したのは大定です。江戸時代の友禅の小袖には、京名所図会や近江八景など観光案内的なものがあり、これは楼閣模様といわれるものです。友禅という技法は絵画性に優れているのが特長ですが、その特長を十分生かせばこういうものになるということで、盛んにつくられました。

IMG_19952.jpg
写真6番目は、北秀の訪問着を合わせてみました。実際に制作したのは安田です。楓ということでテーマは同じですが、表現が全く違います。表現も雰囲気も違いますが、どちらもクリアで良いかも。

IMG_19842.jpg
写真7番目は、花也の裾と袖の低い位置にだけ模様のある訪問着を合わせてみました。江戸時代の後期から明治の前半にかけて流行した模様配置で、武家の地味好みの文化とも江戸の粋の文化とも思える様式です。帯がモダンに見えますが、歴史で言えば帯は琳派でそちらの方が古いということになりますね。このような、全く雰囲気に違う組み合わせどうでしょうか。
スポンサーサイト
[ 2018/03/01 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1671-6f632194