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紫紘の袋帯「琳派枝垂桜」の帯合わせ

第四千二十八回目は、紫紘の袋帯「琳派枝垂桜」の帯合わせです。

今日は紬に合わせてみます。

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いちばん上の写真は、林宗平の本塩沢を合わせてみました。多色ですが色が淡くて野暮な感じはありません。この作品は高価な経緯絣ではなく緯絣ですが、経糸が白で緯糸だけが色糸であることで、この都会的な淡い色を演出しているのです。本塩沢は単衣で仕立てることが多く、まだちょっと寒いかもしれませんね。

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写真2番目は、佐藤トシさんの南部紬を合わせてみました。玉葱と茜で染めた綺麗としか言いようのないピンクです。桜はピンクのイメージですが、この帯ではほとんど白ですから、着物でその代りをしてみました。着物をつくるときのテクニックの1つで、本来色の有る花を白揚げでつくるとき、地色をその花の色にするというのがあります。

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写真3番目は、新田機業の紅花紬を合わせてみました。紅花はオレンジ色の花ですが、染料としては黄色と赤が得られます。黄色を分離した後が紅色で、頬紅などとして販売されていました。この作品はさらに藍染も合わせてグラデーションのある縞にしています。

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写真4番目は、秦荘紬を合わせてみました。秦荘という地名は平成の大合併でなくなり、今は愛荘町になっています。秦荘町も合併によって生まれた地名で、もともとは秦川村と八木荘村でした。秦川村の「秦」の字は帰化人を連想させ、古代からの織物の産地のイメージがありますが、実際に近江上布の産地であり、それを行商したのが近江商人であり、その代表が伊藤忠と丸紅の創業者である伊藤家です。一方、八木荘村出身者には堤康次郎がいて、八木荘村の屋敷を売ったお金が西武グループの元手とも言えるでしょう。この狭い範囲の人たちが戦後の日本の内と外を創った感じですね。

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写真5番目は、秋山真和の花織を合わせてみました。目が痛いほど青い藍染の色です。

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写真6番目は、かつての重要無形文化財の要件を満たさない結城紬を合わせてみました。グレーの縞です。

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写真7番目は、久米島紬を合わせてみました。十字絣です。泥染の焦げ茶も桜に合いそうですね。

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写真8番目は、読谷花織を合わせてみました。紫色の地色です。ピンクと紫で色気もあるありすぎの帯合わせをしてみました。

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写真9番目は、黄八丈(鳶八丈)を合わせてみました。

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写真10番目は、塚田宝作さんの有明紬を合わせてみました。有明というのは、松本市の有明地区です。この地の伝統である天蚕(野蚕)の糸を織り込んだものです。

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[ 2018/02/25 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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