2017 09123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 11

龍村の袋帯「海音光映錦」の帯合わせ

第二千五百九十八回目の作品は、昨日につづいて龍村の袋帯「海音光映錦」の帯合わせです。

龍村というのは高級品のイメージですが、実際の商品ラインの中には普及品もあり、ネットショップで検索すれば15,6万円でもありますね。龍村=西陣の最高級と思っていた世代の方からすれば、「おや?」という感じもあるかもしれません。

しかし、トヨタにカローラもクラウンもあるように、同じブランドでも、その中で上下があって、それぞれの需要に答えるように揃えてあるのです。今回紹介しているものは、普通に店頭で見られるものの中では、いちばん上の方のクラスですね。実物を見ると、周囲を圧する威厳みたいなものがあります。

威厳のある帯は、威厳のある着物に相応しいと考えると、どうしてもフォーマル専用になってしまいます。昨日はそれを意識して、黒留袖と色留袖に合わせています。しかしながら、描かれているのが波にすぎず、よけいな立派なものはありませんから、広い範囲で使えるかもしれません。

今日は、いろいろなタイプの訪問着と合わせて、どこまで使えるか試してみます。更紗や抽象柄まで合わせてみて違和感が無ければ、偉そうだけどじつは使い勝手の良い帯ということになると思います。

IMG_6994.jpg
いちばん上の写真は、千總の金彩更紗の訪問着を合わせています。重厚な装飾、広い模様面積(特に上半身)を持つ本格的な訪問着です。更紗をテーマにしたフォーマルは、和様の帯とは異質で合いにくいし、捨松などのペルシア柄とは同質すぎて合いにくいものです。「波」のような自然現象をそのままテーマにした帯で合わせていくのが良いのかもしれません。

IMG_7383.jpg
写真2番目は、花也の暈しと刺繍の訪問着を合わせています。暈しと刺繍で霞を描いた訪問着です。ぼかしの霞の中に、岩橋英遠の「彩雲」(北海道立釧路美術館蔵)を思わせるような淡く七色の刺繍がしてある、という作品です。加工は凝っていますが、霞がテーマということで軽快な訪問着です。

軽快な訪問着に対し、重厚な袋帯を合わせるわけですが、波と霞、両方が合わさると雄大な自然というテーマになって、結構合っていますね。

IMG_7388.jpg
写真3番目は、千切屋治兵衛(制作は中井淳夫)の訪問着を合わせています。淡いピンク地の抽象柄の訪問着です。重厚な袋帯と思えば、抽象柄の訪問着と合わせるということは考えづらいところですが、実際には良く合っています。中井さんの力でしょうか。

IMG_7386.jpg
写真4番目は、千切屋治兵衛(制作は中井淳夫)の訪問着を合わせています。もう1枚、中井さんの訪問着と合わせてみました。神坂雪佳の下絵集「百世草」にある作品に取材した作品です。今日の帯合わせでは、いちばん合っているように見えます。
スポンサーサイト
[ 2014/01/14 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/160-50d9a023