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一の橋の付下げ「金彩リング宝飾」の帯合わせの続き

第二千五百八十九回目の作品は、一の橋の付下げ「金彩リング宝飾」の帯合わせの続きです。

昨日につづいて、「金彩リング宝飾」の帯合わせです。2日間帯合わせをしてきて思うのは、ガラス細工のように繊細な付下げですから、帯合わせも神経質なものになるだろう、という予想を見事に裏切って、織でも箔でも友禅でも、種類を多わず帯合わせ可能だったと言うことです。

しかしながら、どんな帯でも合うのかと言えばそうでもなくて、読者の方には見えないことですが、没にした写真が結構あったのです。採用した写真を見なおして見ると、良いもの、洗練されたものしか残ってないですね。

今回は、可能性にトライするのではなく、「もし私であったらこうするだろう」という程度の帯合わせです。

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いちばん上の写真は、河村織物の「栄昌綴」というシリーズの袋帯を合わせてみました。全体は段文で、名物裂の模様を織り出しています。

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写真2番目は、北尾の綴の袋帯を合わせてみました。北尾の綴は、上の河村つづれとともに、爪掻綴ではなく、地が綴組織で模様は絵緯糸(えぬきいと)で表現したものです。模様は道長取りですが、色数は限定して都会的な雰囲気になっています。

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写真3番目は、池口定男の佐波理綴を合わせています。佐波理綴というのは、多様な素材を使った輝く織物です。「輝き」もまた西陣織のエッセンスの1つで、龍村にもそういう志向があるわけですが、それを極端に推し進めたものではないかと思います。

けっこう光りますし、着物雑誌で派手に宣伝したり、海外で展覧会をしたりもするので、それが通俗的に感じられて嫌だという人もいます。この帯はごく初期のもので、まだ光り方が暴走していません。洗練の範囲でとどまっていますね。

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写真4番目は、しょうざんの袋帯を合わせてみました。「しょうざん」というブランドは、かつては「しょうざんウール」その後は「しょうざん生紬」で知られています。しかし世間一般で知られているのは京都鷹峯の素晴らしい庭園と巨大なリゾート施設でしょう。今年もまた東急不動産と組んだ新規プロジェクトがあるとか。かつて呉服業界で得た利益を不動産分野に再投資したということでしょう、創業者は頭の良い事業家だったのです。

今、お洒落な袋帯といえば洛風林など連想するでしょうが、少し前は「しょうざんの袋帯」もまた高級品として尊敬されるブランドでした。特にこの徳田義三の図案によるシリーズは、今見ても意匠・品質ともに逸品だと思います。徳田義三は西陣の図案家として有名で、死後残された図案や下絵は、すべて洛風林が買い取ったそうです。
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[ 2014/01/05 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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