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金谷織物の八寸の名古屋帯「北欧宝飾文」

第三千八百二十三回目の作品として、金谷織物の八寸の名古屋帯「北欧宝飾文」を紹介します。

赤・青・緑という光の三原色の装飾の弧と金銀の装飾の弧があって、華やかながらクリアな印象の作品です。色の有る部分と色の無い部分がしっかり整理されているのでクリアな印象なのだと思います。また色の有る部分は光の三原色、色のない部分は金銀ということで、華やかさもあるのでしょう。かわいいとも言えるけど媚びてはいないデザインだと思います。

弧を描く模様の形状からすると、元の作品は首飾りのように思えます。北欧の宝飾ということでヴァイキング美術でしょうか。あるいはそれ以前の北方ユーラシア美術に属するものでしょうか。北方ユーラシア美術と言われる金製品などは、たいていギリシアやローマで制作されているということです。いろいろ調べたのですが、この模様に該当するような装飾品は見つかりませんでした。

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いちばん上の写真はお太鼓です。

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写真2番目は、お太鼓の裏側です。裏側を見ると模様部分に渡り糸が無いので、西陣の基本である絵緯糸による模様表現でないことがわかります。綴系の組織ですね。平織部分もありますから綴というより「すくい」というべきでしょう。また「すくいとは綴の仲間のうち紬系のカジュアルなものである」という説もありますが、それと照らし合わせてもこれはすくいと言えるでしょう。

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写真3番目は腹文です。

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写真4番目は、腹文の裏側です。

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写真5番目は、お太鼓の近接です。明日はもっと細部をお見せします。なかなか良く出来ているんですよ。
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[ 2017/07/31 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

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