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花也の付下げ「霞に千鳥」

第三千八百十四回目の作品として、花也の付下げ「霞に千鳥」を紹介します。

千鳥または波に千鳥というテーマの作品は、江戸時代から現代まで繰り返し作られていますし、花也でも何度かつくられています。ベタな感じと言ってしまえばその通りですが、嫌いという人も少ないと思います。今回の作品は、霞ぼかしと千鳥を合わせたシンプルなものですが、このテーマはシンプルな方が良いですよね。え

ところで、今回の作品はブラタクの糸で織った生地を使っています。ブラタクはほとんどをエルメスが使っていることで知られている最高級の絹糸です。ブラタクとは「ブラ拓」で、ブラジル拓殖組合の意味です。戦前、日本では朝鮮拓殖とか満州拓殖とか日系移民のいる国に拓殖組合を作っていました。そのブラジル版がこのブラタクで、その組合から製糸部門が独立したのがブラタク製糸株式会社です。今も社長は日系人で、戦後も日本からの技術指導も行われていたんですよ。

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いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。今回は線描きによる表現の千鳥もいます。

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写真2番目は後姿です。

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写真3番目は袖です。

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写真4番目は、もう片方の袖です。

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写真5番目は胸です。暈し霞の上下は、金線で仕切ってあります。左右両端はグラデーションです。

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写真6番目は、過去に作られた花也の「波に千鳥」です。これがこの千鳥シリーズとして最初に作られたものです。しかしこれ以前に波だけのシリーズも作られており、それに千鳥を加えたと思えば波シリーズの派生作品でもあるんですね。

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写真7番目は、過去に作られた花也の「千鳥」です。波に千鳥の波を外した千鳥だけの作品です。千鳥が少し大きくなっています。
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[ 2017/07/22 ] 友禅 | TB(0) | CM(2)

ブラタク

ブラタクという言葉ははじめて聞きましたが、エルメスのシルクの品質は
本当に良いと思います。スカーフなどよりブラウスやシャツを着ると実感します。
一度エルメスの前で縛る形のブラウスを着て、4時間ぐらいのパーティで
汗だくになり、疲れたので帰宅してハンガーに吊るしたままにしておきましたら
次の日にはクシャクシャだった縛ったあとのシワが、綺麗に元通りになっており
びっくりした経験があります。

ブラタクで作られた着物はシワになりづらいですか?そうでしたら
お茶会などには最適ですよね。
[ 2017/07/26 20:11 ] [ 編集 ]

国産繭を売りにした商品がありますが

近年、国産繭を売りにした商品がありますが、それは良いものなのでしょうか。日本の繭は戦前から輸出のために品種改良に努力した結果、品質が良いイメージを築いたのだと思いますが、衰退しはじめて数十年経った今も品質は保持されているのでしょうか。国際的な市場で相場で買ってくるのと違って、国内の養蚕農家に限定することで品質管理が容易になるということはあると思います。日本製だから良いということではなく、生産者の顔が見えるから信用できるという意味ですね。
しかし、自然の産品というのは個体ごとにばらつきがあるので等級を決めるものですが、中国のように生産量が多ければ上の等級だけ輸入するということもできますが、国産のように生産量が少なければ上の等級だけでは数が揃わないのではないかという疑問もあります。
日本の着物に使うのだから日本製が良いという発想であれば、日系人がつくってきたブラジル産の繭でも良いですよねえ。ブラジルに養蚕業があるのは日系移民がいるからで、少し前までカネボウもあったのです。今は資本が変わって社名も違いますが、それ自体はあるみたいですね。
ブラタクの糸は90%ぐらいエルメスが買ってしまうということで、エルメスを買わないとなかなか経験できないようですが、日本の着物でも少しあるみたいなので、どこかで見たら触ってみてください。私は自分で着たわけではないので断言できませんが、触った感じでは、しっかりしているがさらったした感じで、しわになりそうもないですよ。
[ 2017/07/27 20:06 ] [ 編集 ]

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