龍村の袋帯「彩華鹿鳥錦」の帯合わせ

第三千八百四回目は、龍村の袋帯「彩華鹿鳥錦」の帯合わせです。

今日は色留袖と合わせてみます。

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いちばん上の写真は、大松の色留袖を合わせてみました。大松(大黒屋松三郎)は、大彦(大黒屋彦兵衛)や大羊居の本家に当たります。大幸(大黒屋幸吉)の実子が松三郎、娘婿が彦兵衛という関係です。大羊居は大幸をもじったものということです。「幸」の字の中には「羊」がありますものね。

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写真2番目は、大松の色留袖を合わせてみました。実際に制作したのは大松ですが、落款は北秀の社長である北村芳嗣さんのYKになっています。昔、芳嗣さんの個展というのがあり、北秀の中でも特に個性的な高級品が並べられていたのです。

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写真3番目は、大松の色留袖を合わせてみました。蓬莱島をテーマにしたもので、江戸時代の友禅小袖にも同じテーマのものがあります。江戸時代のものはたくさん船が描かれていて、一般世界と交流があることを示していますが、この作品では船が全く描かれていなくて、現実には存在しない世界であることを示しています。船を描くか描かないかで、意味も雰囲気もすごく違うものですね。

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写真4番目は、大松の色留袖を合わせてみました。松竹梅をテーマにしたものです。

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写真5番目は、野口の色留袖を合わせてみました。祇園祭の懸装品であるイリアスのタピスリーをテーマにしたものです。教皇の注文によりラファエロが下絵を描きブラッセルで織ったヨーロッパが生んだ宝ともいうべきものです。当然、バチカンの奥深くに収蔵されていたはずでしたが、なぜか出島に現れ、京都の町衆と加賀前田家が分けて買ったとされています。

その経緯は謎ですが、バチカンから盗んだ犯人がヨーロッパでは処分できず、絶対バレない場所として鎖国中の日本で処分したんじゃないでしょうか。もちろん今は日本の国宝に指定されています。昔は時代考証という発想はなかったようで、プリアモス王もルネサンス時代の衣裳をつけています。
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[ 2017/07/12 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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