龍村の袋帯「彩華鹿鳥錦」の細部

第三千八百一回目は、龍村の袋帯「彩華鹿鳥錦」の細部です。

今日は円文外の植物文を追求してみました。

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いちばん上の写真は、円文の下にある3つの花器の近接です。使われている糸は、平銀糸、撚金糸、色の絹糸です。使い分けの基準を考えてみると、生き物である植物部分と花器部分で分けているのではないようです。不思議な感じがしますね。

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写真2番目は、上の写真の裏側です。平銀糸の裏側は和紙で、ホンモノの引き箔であるとわかります。ホンモノの引き箔を多用した帯は軽いです。

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写真3番目は、真ん中の花器の近接です。平銀糸、撚金糸、色の絹糸の3つが見られます。平銀糸は平面、撚金糸と色の絹糸は盛り上がって見えますから、糸の断面の形が立体感を作る仕組みです。

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写真4番目は、円文の上にある同じ形の花器の近接です。こちらは黄緑です。朱と黄緑の対比は龍村っぽいですね。

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写真5番目は、お太鼓の四隅にある植木のような植物文の1つで、梅らしき木です。

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写真6番目は、上の写真の近接です。植木鉢と梅の花が同じ平銀糸、幹が撚金糸、花が色の絹糸です。木の幹が断面が丸い撚金糸であることと、花が色の絹糸であることは理解できますが、植木鉢と梅の花が同じ平銀糸であるところは自由自在としかいいようがないですね。

梅の花がモザイク処理されているようでおかしいですが、本歌がかなり細密な織物でこのような表現になっているのでしょう。
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[ 2017/07/09 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

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