東京友禅と刺繍の名古屋帯「御所解模様」の帯合わせ

第三千七百九十三回目は、東京友禅と刺繍の名古屋帯「御所解模様」の帯合わせです。

今回の帯は、名古屋帯ということを考えれば紬などカジュアルに使うのが基本ですが、意匠は武家の小袖由来ということで格が高いですから、フォーマルにも使いたいですね。今日はカジュアル方向を試す意味で紬に合わせてみます。高いお金を出して作家モノの織物など買った場合、本当にカジュアルな名古屋帯を合わせてしまうと物足りないことがあります。そういう時はこんな帯の出番ではないでしょうか。

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いちばん上の写真は、新田機業の紅花紬を合わせてみました。明るく優しい色で合わせてみました。色が優しいだけでなく、縞がグラデーションになっているのでいっそう優しい雰囲気になっています。

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写真2番目は、秋山真和さんの「綾の手紬」を合わせてみました。19世紀に実際に首里で織られ現在博物館に収蔵されている作品を再現したものです。19世紀のものはもっと枯れた茶色で、現代の「草木染」のイメージですが、これはかなり強い茶色になっています。現在の枯れた茶色は百数十年の退色の結果で、元は南国の太陽を思わせる強い色だったということも再現しているようです。

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写真3番目は、久米島紬を合わせてみました。久米島の草木と泥(媒染として泥の中の鉄分を使う)で染められた焦げ茶色の作品です。模様は格子です。沖縄なので、格子といわずグバン(碁盤の意味)というのでしょうか。

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写真4番目は、山下八百子さんの黄八丈を合わせてみました。水色に黄色の組み合わせを試してみました。何十万円か出して山下さんの黄八丈を買った人は、本来のさりげないカジュアルではなく、このぐらいの帯を合わせたくなるんじゃないでしょうか。

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写真5番目は、田中キヨ子さんの久留米絣「古代物語」を合わせてみました。糸染は森山虎雄さんの藍染です。森山虎雄の藍染は、60回藍に浸けるというもので、人間国宝(記録作成)の指定を受けています。反物だとわからないですが、仕立てて面としてつながると、夜空の銀河みたいに見えるんですよ。
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[ 2017/07/01 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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