藤井絞の桶絞りの訪問着の帯合わせ

第三千七百八十八回目は、藤井絞の桶絞りの訪問着の帯合わせです。

帯合わせをするときの帯と着物との関係は、同じような色や明るさの帯で馴染ませるか、反対の色や明暗の違う帯を合わせてくっきりさせるかどちらかです。グラデーションを選ぶか、コントラストを選ぶかということですね。2通りの美があっていいわけですが、昨日までわりと着物と帯に共通性を求めたので、今日はコントラストを付けてメリハリのある例を試してみようと思います。

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いちばん上の写真は、龍村の袋帯「有朋文」を合わせてみました。鳥獣戯画をテーマにしたもので、ウサギと蛙が友達という意味で「有朋」なのでしょう。着物の意匠にはストーリー性も具象性もありませんから、物語性十分の動物の模様は良い帯合わせだと思います。地色は辛子色ですが、染色では表現しにくい織物ならではの色の重さがあって、黄色は同系色でも異質性からくるメリハリを感じます。

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写真2番目は、帯屋捨松の袋帯を合わせてみました。着物の色には水色も使ってあり、帯の青とは同系っぽくはありますが、織物ならではの色の重さのためメリハリを感じます。

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写真3番目は、大西勇の袋帯「正倉院象文」を合わせてみました。正倉院御物である臈纈屏風に取材したものです。紫は着物の色にありませんが、グレーがなんとなく紫に見えるような気がすることもあります。メリハリのある象1頭で。

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写真4番目は、紫絋の袋帯「ウィリアムモリスシリーズ」の1本を合わせてみました。着物には黄緑もあるので、葉の緑は同系色でもありますが、強い陽濃淡の差でコントラストを感じます。

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写真5番目は、北秀の塩瀬の袋帯を合わせてみました。実際に制作したのは大松です。大松は大彦・大羊居の本家筋にあたります。帯は黒の地色ですが、中の模様の鸚哥のいる花の丸文は大松らしい鮮やかながら透明な大松らしい多色で、着物の色との共通性もあります。

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写真6番目は、龍村の名古屋帯「飛鳥間道」を合わせてみました。これまでと反対に着物と帯がメリハリなくグラデーションに見えるような例を試してみました。
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[ 2017/06/26 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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