東京刺繍の帯の続き

第三千七百七十五回目は、東京刺繍の帯の続きです。

個別の模様の近接の続きです。このような作品の魅力は、個別の模様ですから、今日は細かいところを見てください。

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いちばん上の写真は、お太鼓にある個別の模様の近接です。車輪がついている大型の楽器です。撥を持っているので太鼓なのでしょうか。ヨーロッパの街の縁日の風景だと思いますが、そのような意匠では、音が出る楽器を持った人を含めると、見た人が音を感じるようになります。

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写真2番目は、お太鼓にある個別の模様の近接です。子供も欠かせない要素ですね。子育てを経験した人は感情移入しやすいのでは。

模様の表現ですが、どの模様も色糸を使って面を埋める刺繍をしつつ、金糸のまつい繍で細部の線表現をしています。面を埋める刺繍はすべて地の目に沿っていますが、生地が垂れない配慮でしょうか。面を埋めることでボリュームを感じさせるのと、線表現で細密さを感じさせるという対照的な2つの技法で、絵として魅力にあるものにしているのです。

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写真3番目は、お太鼓にある個別の模様の近接です。ガス灯で、梯子はガスに点火するためのものでしょう。芸能人のヘタウマなえのような表現ですが、これが温かみを生んでいます。

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写真4番目は、腹文にある個別の模様の近接です。コンバーチブルの自動車でしょうか。これだけは線表現が多いですね。

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写真5番目は、腹文にある個別の模様の近接です。自動演奏の機械でしょうか。この模様は綿を埋める表現が多いです。線表現が多い自動車の隣にあるので、この2つでバランスをとっているんじゃないかと思います。なんでも一生懸命たくさん仕事をすればよい、という発想だととても高いものになってしまいます。一生懸命やるところ、少し休むところ、緩急自在っていうのも刺繍作家のセンスですね。

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写真6番目は、腹文にある個別の模様の近接です。私はこれがなんだかわからないんですよ。

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写真7番目は、お太鼓の模様の裏側です。
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[ 2017/06/13 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

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