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奥順の「筑波紬」の帯合わせ

第三千七百六十八回目は、奥順の「筑波紬」の帯合わせです。

今回のような、本当に価値があるのか、それとも心情的な価値しかないのか分らない着物については、本当に価値のある帯を合わせるのが良いですね。さらに単体で絵画として鑑賞できる帯が良いです。

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いちばん上の写真は、大羊居の名古屋帯「八つ手」を合わせてみました。価値が曖昧な着物に対して、価値があることがはっきりわかる、しかも単体で絵画として鑑賞可能な帯を合わせるということであれば、大羊居がいちばん適任だと思います。、


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写真2番目は、大羊居の名古屋帯「楽園」を合わせてみました。あらゆる着物に合わせにくそうな、真っ青な地色の帯ですが、意外と紺の紬には合うんですね。伝統的な紬は藍染がいちばん多いわけですから、使い道は多いわけです。

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写真3番目は、大羊居の名古屋帯「更紗の苑」を合わせてみました。

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写真4番目は、花也の名古屋帯「市松取り草花文」を合わせてみました。花也の特長はなんといっても本物の糊糸目ですが、それが際立つのは線描きです。普通の糸目は染料の防波堤としての機能を持つわけですが、線描きは純粋な絵画です。ただ正確なだけでなく、線の勢いとかおおらかであるとか、伸び伸びしているとか、そんな批評もされてしまうことになります。

この作品はその線描きを多用したものです。こんな線描きメインのデザインの帯や着物を見たら、線が心地良いかぜひ鑑賞してみてください。

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写真5番目は、花也の名古屋帯「斜線椿文」を合わせてみました。これも線描きを多用した作品ですが、上の作品とは糸目糊置きの職人が違います。上の作品はかすれるギリギリの細さで神経質なところもありますが、こちらはあまり細さにはこだわらずおおらかな感じですね。

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写真6番目は、花也の名古屋帯「アールヌーヴォー亀甲と変わり刺繍文」を合わせてみました。「アールヌーヴォー亀甲」というものがアールヌーヴォーの本場の歴史にあるわけではありません。戦前の下絵集に載っているデザインなのです。昔の図案家は、ヨーロッパから輸入された美術書のモノクロの写真を見て、外国ではこんなのがあるのかと一生けん命考えたんでしょうね。

刺繍は京繍の変わり繍です。ちょっと立体感があって面白いですが、なにより配色が上手です。こういうよろけた線のデザインは、着崩れてもばれないで便利なんですよ。真っ直ぐな横線だとちょっと斜めになっても気になるものです。
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[ 2017/06/06 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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