花也の夏の名古屋帯「流水に色紙取り撫子」の帯合わせ

第三千七百六十六回目は、花也の夏の名古屋帯「流水に色紙取り撫子」の帯合わせです。

今日は付下げを合わせてみました。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の絽の付下げ「鏡裏文」を合わせてみました。実際に制作したのは市川さんです。着物でも帯でも模様といえば植物文が多いですが、花というのは常に他と競おうとするものだし、控えめな葉にも季節など属性があって、2つ重ねるのに差障りがあることがあります。そんなとき、器物模様というのは便利なので、持っていて良かったということがありますね。

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写真2番目は、千切屋治兵衛の絽の付下げを合わせてみました。実際に制作したのは村田さんです。村田さんというのは、北川の高い訪問着などもつくっていたようです。北川といえば最近自己破産しましたが、ネットで安く出るでしょうか。着尺とか持っている人はショックでしょうが、そういう時は買い増すチャンスと思うと良いと思います。

京友禅というのは、現在は千總でも野口でもメーカーと言われるものはじつは全て外注で制作していて、それを受けるのが悉皆屋(染匠などともいう)です。悉皆屋も生産設備を持っているわけではなく、下請けの職人に分業させています。作品の出来を決めるのはメーカーでも職人でもなく、悉皆屋だと思います。実際に作業をする職人ではないの?と思われるかもしれませんが、そこはクラッシクを聴くときに、音を出すオーケストラの各楽員ではなく、音を出さない指揮者で選ぶのと一緒です。メーカーは実際に制作している悉皆屋は教えてくれませんけどね。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の絽の付下げ「有職柳」を合わせてみました。実際に制作したのは市川さんです。私が千切屋治兵衛を通して扱っていた市川さんは和幸さんというのですが、今は息子さんの代でブログで作品を見ることもでき、私も時々見ています。これは息子さんのですが、余白が結構有ってモダンでもありますよね。

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写真4番目は、野口の紗の付下げを合わせてみました。松と島のある海景を描いた模様は、よく見ると製塩のための設備や道具が描かれていて、たいてい古代の製塩風景です。須磨明石、まつほの浦などは歌枕だったり、源氏に登場したりして、風景模様というより文芸模様でもありますね。

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写真5番目は、花也の絽紬の付下げを合わせてみました。松皮菱取りに榧が入っています。帯は色紙取りですが、紋織生地は紬のような糸で絽の組織になっています。
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[ 2017/06/04 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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