野口の振袖の帯合わせ

第三千七百五十四回目は、野口の振袖の帯合わせです。

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いちばん上の写真は、織悦の袋帯「東大寺花文」を合わせてみました。主文と副文から成る上代の唐華文の基本パターンに取材したものです。ただ副文にクローズアップにしているところに個性があります。大きくて単純な文様が繰り返す、という美しさもありますね。

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写真2番目は、織悦の袋帯「桐桜大紋桃山」を合わせてみました。近世初期の刺繍小袖の文様に取材したものです。帯の幅からはみ出しそうな大きな意匠で、これが歴史ドラマでいうと、信長・秀吉・家康が出る桃山小袖のイメージですね。

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写真3番目は、織悦の袋帯「流水紅葉」を合わせてみました。「龍田川」とも呼ばれる意匠です。大きくて単純な模様の繰り返しで、小細工しなくても美しいものは作れるんじゃないかという気がしてくる帯ですね。

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写真4番目は、織悦の袋帯「印度華文更紗」を合わせてみました。帯の地色は「桜色」と表示されています。優しすぎるピンクで意外な色合わせですが、濃い紫にこんな色をあわせるもありかと思います。

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写真5番目は、龍村の袋帯「招福三友錦」を合わせてみました。模様が大きく縁起の良いモチーフの組み合わせなので、振袖に使いやすいですが、色が淡く上品なので訪問着用としても併用できそうです。そういうのは経済的ですね。

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写真6番目は、龍村の袋帯「瑞鳥遊園錦」を合わせてみました。チュニジアに多く残るローマ時代のモザイクの床や壁のモザイクに取材したものです。チュニジアに多く残るのは、カルタゴ占領後にローマの軍団が集団で入植して計画的に都市を作ったからです。銀色地に赤と緑と黄色と葡萄の紫で模様を織り出していて、あらゆる着物に合わないような帯ですが、ひょっとするとこういうのが芸術というのかなあという気にさせる帯です。

龍村は現在のこの帯を織り継いでいるのですが、今は色がもっと着物に合いそうなものに変わっています。やはり一作目は、純粋な芸術だったんでしょうか。
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[ 2017/05/23 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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