花也の付下げ「道長取り更紗模様」の続き

第三千七百三十八回目は、花也の付下げ「道長取り更紗模様」の続きです。

昨日は帯より下の模様の繋がりを追求してみましたが、今日は袖や胸など胸より上の模様を撮ってみました。反物状態の付下げの柄合わせができなくては呉服屋さん失格ですが、じつは今回ちょっと迷いました。普通の付下げ(実質は訪問着)の模様は起承転結あるいはメリハリがあるものですが、この付下げのばあいどこも雰囲気が同じで、写真を撮っても後で見るとそれがどこの写真だかわからないんですね。富士の樹海で迷ったような気分でした。

この作品を見た時の眩暈がするような迷路感覚は、単に模様が混みあっているというだけでなく、迷宮のような世界を形成しているからだとわかりました。文学でもデザインでも迷宮好きという人はいるもので、今日は各部、明日は細部を紹介しますが、ボルヘスでも読むような気持ちで見ていただければありがたいです。

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いちばん上の写真は袖です。

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写真2番目は衿です。

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写真3番目は胸で、上の衿の写真から繋がります。

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写真4番目は、もう片方の袖です。

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写真5番目は参考図版です。すでに販売済ですが、今回の作品の元になった多色の作品です。後姿部分ですが、多色にありがちなケバい感じはなく、あくまで上品です。迷宮度は増していますね。
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[ 2017/05/07 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

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