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野口の振袖の帯合わせ

第三千七百十八回目は、野口の振袖の帯合わせです。

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いちばん上の写真は、織悦の袋帯「二重蔓牡丹印金」をあわせてみました。青や緑には白地は合うので(白大島に青や緑の帯を合わせることは可能)、白に金色だけの帯を合わせています。

牡丹唐草は名物裂の代表のように作例の多い意匠ですが、金糸を織り込んだ織物である金襴と、無地の生地に金箔を押しつけた印金とがあります。この作品はタイトルは「印金」ですが、実際には織物ですから金襴です。印金での作例があるデザインを金襴で織ったという、どこにでもある牡丹唐草文様なのに変なひねりのある作品です。

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写真2番目は、洛風林の袋帯「印度七宝」を合わせてみました。上の作品は、日本の伝統文化の一部である名物裂をそのまま引き継いだ意匠ですが、こちらはインドというエキゾチックなテーマを持ち込んでみました。着物の意匠は西洋楽器ですが、それに対し和モノを合わせるかエキゾチックものを合わせるか、というところです。

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写真3番目は、紋屋井関の「御寮織」シリーズの1本「正倉院象唐草文」を合わせてみました。正倉院御物の銀平脱の合子に取材したものです。聖武天皇の碁石入れで象と鸚哥の2つがあります。それを並べた意匠です。青や緑に対して、上2つの例では白を合わせましたが、普通は金ですよね。ここから下3つは金地の帯を合わせています。

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写真4番目は、都織物の袋帯「向かい鳳凰」を合わせてみました。伝統的な意匠ながら、パステルカラーを思わせる配色でモダンな雰囲気があります。都織物の作風でもありますね。

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写真5番目は、織悦の袋帯「東大寺花文」をあわせてみました。基本の正倉院の唐華文ですが、「東大寺花文」というよくわからない名前が付いています。東大寺→正倉院、花文→唐華文というわけで、じつは回りくどく言っているだけなのです。西陣の帯のタイトルにはよくあることで、商標登録のためでしょう。上の「正倉院象唐草文」という素人臭いネーミングもそのためで、全部承知した上で付けているのだと思います。

さて帯の意匠ですが、唐華文は主文と副文からなっています。普通の図案家は主文を中心に模様を作りますが、この帯は副文を中心にして、主文はすべて欠けているんです。それだけで非凡な感じがします。
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[ 2017/04/17 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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