小千谷縮

第三千七百十一回目の作品として、小千谷縮を紹介します。

重要無形文化財の小千谷縮は、手績みの苧麻で手織りしたものですが、今日紹介する小千谷縮はラミーで織った普及品です。ラミーというのは、麻を英語で言ったものだと思っていたので外人にそう言ったら、レイミーだと直されました。ラミーというのは英語というよりも、機械紡績した麻の糸を意味する日本の染織用語のようですね。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ってみました。水色の地に加賀五彩を思わせるような配色の経糸を加えたものです。ただし、ただの縞ではなく途中で途切れている部分もありますから、手間のかかった絣なんですね。制作工程を考えると、ただの縞と途中で色が途切れる絣とでは全く手間が違います。

縞はよろけ縞で、途中で色が途切れる要素も含めて、カジュアル感があります。お洒落感といった方が良いでしょうか。しかし、よろけているのは縮り織の生地の影響を受けているからで、よろけるように織っているわけではありません。

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写真2番目は近接です。

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写真3番目はもっと近接です。

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写真4番目は、ルーペで拡大したものです。経糸はあまり撚りがかかっていなくてふわっとした感じもありますが、緯糸は強く撚りがかかっていてその結果として生地にしぼが生じています。これが縮み織りですね。

絣糸を見ると、その絣足部分(色が途切れるところ)を見ると、グラデーションになっていることが分かります。絣足がグラデーションであることは絣にとって至高の価値があります。絣の作り方には防染して染液に浸けるのと、直接染める捺染がありますが、いちばん価値が有るホンモノは木綿糸など自然素材による手括り防染で、その特長は染液が微妙に浸透することによって生じるグラデーションだからです。

もちろんせいぜい数万円で売られるこの小千谷縮にそんな贅沢な技法が使われているわけではないですから、絣を作る工程で演出されているのだと思います。
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[ 2017/04/10 ] 各地の絣・紬 | TB(0) | CM(0)

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