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野口の振袖の帯合わせ

第三千七百二回目は、野口の振袖の帯合わせです。

振袖の帯合わせは、振袖専用のものを使うばあいと、普通の帯のうち派手目のものを使うばあいがあります。高価なものを買うばあいは、専用にしてしまうより、将来的に使い回せるもののうちやや派手目のもの、ぐらいにした方が合理的だと思います。振袖専用でしかも高価、というものは単体で見ても美術品として美しいですが、そこまでしなくてもと思います。

現実の市場は、振袖はセットで販売されていることが多いでしょう。しかし私は問屋で商品をよく見ているので、38万円ぐらいまでのセットに入っている振袖用の帯はじつはばら売りすると1万円に満たない(卸値)ということも知っています。けっこう世知辛い話です。

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いちばん上の写真は、都の袋帯を合わせてみました。金地の帯というのは振袖の帯の基本でもありますね。この帯の意匠は「向かい鳳凰」で古典ですが、色がパステルカラーを思わせる組み合わせなので、モダンに感じます。

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写真2番目は、織悦の袋帯「流水紅葉」を合わせてみました。着物と同色である黒地ですが、全体が引き箔なので、真っ黒でなく光沢があります。帯と着物を同色にすると、模様だけが浮きだすことになり、視覚的な面白さがありますね。

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写真3番目は、織悦の袋帯「楓桜大文桃山」を合わせてみました。着物と同色である黒地で、桜と楓という大きくて単純な繰り返しの模様が織り出されています。色も濃淡などなくはっきりしていますね。

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写真4番目は、帯屋捨松の袋帯「ヴィクトリア花文」を合わせてみました。帯屋捨松の高級バージョンである手織りのシリーズです。近年はすべて中国で生産されているようですが、これは昔の日本製です。

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写真5番目は、洛風林の袋帯「彩亀甲文」を合わせてみました。パターンとしては単純な亀甲なのですが、配色が上手でお洒落な模様のように見えてしまいます。そこが洛風林なんでしょうね。

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写真6番目は、帯屋捨松の袋帯「牡丹唐草文」を合わせてみました。名物裂の大牡丹唐草金襴の意匠をそのまま写しただけの単純な織物ように見えますが、地の部分が非常に凝っていて、全体が細く裁断された引き箔で出来ているとともに、段替わりになっています。段替わりは室町時代の小袖にあるもので、技術的には「〆絣」ともいって絣の前史を成すものでもあります。

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[ 2017/04/01 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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