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花也の友禅の名古屋帯「市松取り笹に桜」の帯合わせ

第三千六百九十八回目は、花也の友禅の名古屋帯「市松取り笹に桜」の帯合わせです。

今日は紬の着尺に合わせてみました。

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いちばん上の写真は、牛首紬の着尺を合わせてみました。桜と言えばピンクですが、この帯は桜の花弁をピンクで染めるようなことはしていません。むしろピンクを外して通俗的な雰囲気になるのを避けています。そこでここでは作者の思いを忖度し、思い切りピンクの着物を合わせてみました。

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写真2番目は、菱一のオリジナルブランド「つるばみ紬」を合わせてみました。実際に織っているのは小千谷だと思います。経糸が淡いグレーの玉糸、緯糸は真綿糸で、ピンクやクリーム、グレーなど各色の糸を横段に配したものです。緯糸の色はさまざまですが、経糸はずっと淡いグレーなので色が半分共通し全体で調和の有る配色になっています。また色の変わる部分はグラデーションになるように糸が配置されています。

経糸が淡いグレー、緯糸がピンクの部分は結果として抑制されたピンクになり、ちょうど「桜を思う」ぐらいの感じになっていますね。桜の帯を合わせなくても、桜に時期に良い着物です。

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写真3番目は、新田機業の紅花紬を合わせてみました。紅花というのはオレンジ色の花ですが、黄色と赤の色素から成っています。水に浸けるとまず水溶性の黄色の染料が得られ、その後に赤が出ます。昔は赤を染料や頬紅などとして販売し、黄色は自分で着るものを染めていたとも言いますね。

紅花紬には赤以外のいろんな色が有って不思議な気がしますが、紅花から得られた赤と黄色に藍染を合わせると三原色になって、理論上あらゆる色がつくれるからです。この作品は、ピンクとクリームと薄墨色のグラデーションの縞です。これも桜の帯を合わせなくても、桜をイメージさせる良い着物です。

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写真4番目は、読谷花織を合わせてみました。読谷花織は、浮織(裏に渡り糸が有る)と手結の絣を合わせた高度な織物です。これは地色が珍しい紫で、浮織部分は紫に合う上手な配色になっています。紫色というのはピンクと相性が良いので、桜の下で紫の着物を着てみるのはいいかもしれません。

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写真5番目は、久米島紬を合わせてみました。格子模様は市松に通じるところが有り、模様がシンクロ風になります。久米島紬は泥染めの焦げ茶色で、これも桜のピンクと相性が良いですよね。

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写真6番目は、黄八丈を合わせてみました。やはり格子模様を合わせてみました。黄色と黒でちょっと尖った帯合わせになりますね。

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写真7番目は、石下紬を合わせてみました。重要無形文化財でない結城紬と石下紬はどう違うのか、同じ県内で同じ条件を織っていれば実質違うことはないと思いますが、出荷する組合が違うのだと思います。今回はきりっとした青みがかったグレーの縞です。色気のある紫や温かみのある茶系やかわいいピンクばかりでなく、きりっと系の着物にも合うか試してみました。
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[ 2017/03/28 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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