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花也の友禅の名古屋帯「市松取り笹に桜」の細部

第三千六百九十六回目は、花也の友禅の名古屋帯「市松取り笹に桜」の細部です。

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いちばん上の写真は、あしらいのある赤い笹に近接してみました。

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写真2番目は、あしらいのある赤い笹をルーペで見てみました。金駒(金糸の駒繍)は、留め糸どうしの間隔の狭さや均等かどうかを見ると、上手いか下手か検討が付きます。金駒は模様の形をきちんと辿っているのが良いわけですが、留め糸の間隔が狭ければきちんと辿れるわけですから。

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写真3番目は、あしらいのある緑の笹をルーペに近接してみました。赤い色の笹とぶつかるポイントで、緑の笹は後ろにあることがわかります。意外なことにあしらいのある側(強調したい側)が後ろ側なんですね。

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写真4番目は、あしらいのある緑の笹をルーペで見てみました。

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写真5番目は、桜の花弁に近接してみました。友禅による防染と色挿しをした花弁と、金描きで輪郭だけでなく中の筋も描いた花弁とがあります。両者が重なるときは友禅の方が前にあるように描かれていますので、友禅が主文のようです。花弁の形は格調高い古典でもなく写実でもなく、意外におおらかな表現です。

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写真6番目は、生地の地紋部分に近接してみました。見た目は沖縄の花織によく似ていますが、裏を見ると全然違うので、組織としては違うようです。

この作品では糸が浮いた地紋とそうでない地紋を並べることで市松模様を作り、糸の浮かない場所に友禅で模様を付けています。しかし糸の浮いた部分に友禅を描くことによって立体的な絵画に見せるという選択肢もあったと思います。
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[ 2017/03/26 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

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