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千切屋治兵衛の着尺の帯合わせ

第三千六百九十二回目は、千切屋治兵衛の着尺の帯合わせです。

今日は染めの名古屋帯を合わせてみます。今回の着尺は、縮緬と比べれば薄手でありながら縮緬よりむしろしっかりした生地なので、単衣にも使えそうな気がしますが、その一方で晩秋にちょうど良いような焦げ茶です。チグハグとも言えますが、帯合わせで面白い使い方ができるとも言えますね。、

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いちばん上の写真は、野口の友禅の名古屋帯を合わせてみました。しぼの大きい縮緬地を使っています。秋に着ることを想定してみました。

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写真2番目は、一の橋の金、銀描きの名古屋帯を合わせてみました。本歌の作者は俵屋宗達で、光悦の謡本の下絵です。このばあいの「下絵」は和歌の下に描いてある絵です。銀描き部分は馬にも見えますが、安心してください、ちゃんと全部鹿です。鹿には季節はありませんが、楓とセットで描かれることが多いので秋のイメージですね。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の友禅の名古屋帯を合わせてみました。実際に制作したのは野村さんで、生地は紬地です。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の友禅の名古屋帯を合わせてみました。実際に制作したのは藤岡さんで、生地は塩瀬地です。描かれているのは柘榴と桑です。柘榴は花は初夏ですが実は秋です。輸入品が多いので意味がないかもしれませんが、八百屋で見るのは秋の後半ですね。

一方、桑は染織関係ではカイコの餌でしかないので、実について論じる人はいませんが、春だそうです。春と秋のコンビで季節に幅広く対応できる意匠だったのです。パッと目に入るのは柘榴のみですし、地色も秋っぽいので、秋が主、春はアリバイづくり程度でしょうか。

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写真5番目は、千切屋治兵衛の友禅の名古屋帯を合わせてみました。実際に制作したのは藤岡さんで、生地は塩瀬地です。焦げ茶色でも春用として使ってみました。ペパーミントグリーンと焦げ茶の配色は綺麗ですよね。

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写真6番目は、花也の友禅の名古屋帯を合わせてみました。これは春使用、水色と焦げ茶の配色です。

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写真7番目は、秀雅の友禅の名古屋帯を合わせてみました。実際に制作したのは大松です。花は菊が多く秋ということになりますが、綺麗な水色地で華やかな印象なので、吉祥としての菊で季節はないと言うことでしょう。
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[ 2017/03/22 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

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