千切屋治兵衛の着尺の帯合わせ

第三千六百八十八回目は、千切屋治兵衛の着尺の帯合わせです。

今日は染め帯を合わせてみます。

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いちばん上の写真は、東京刺繍の名古屋帯を合わせてみました。東京の刺繍と堰出しの疋田を合わせた作品です。このような作風は千代田染繍によって超高額な黒留袖としてつくられ、北秀を通して販売されていたものです。現在は別の東京の作者により名古屋帯として制作されています。当時のダイジェスト版みたいな感じですね。

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写真2番目は、秀雅の友禅の名古屋帯を合わせてみました。千ぐさまたは千ぐさ系の友禅作品です。千ぐさの作品ということで仕入れていますが、その後、秀雅が破産してしまったので確認できなくなってしまいました。


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写真3番目は、秀雅の友禅の名古屋帯を合わせてみました。千ぐさまたは千ぐさ系の友禅作品です。千ぐさの作品ということで仕入れていますが、その後、秀雅が破産してしまったので確認できなくなってしまいました。

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写真4番目は、花也のダンマル描きの名古屋帯を合わせてみました。ダンマルの語源は地名のダマールで、ゴムのような樹液を揮発柚で薄めながら描くものです。常温で固形であるという蝋の定義には外れますが、蝋染の仲間ということになりますね。特徴は蝋と同じ半防染です。友禅は染めるところを染めないところしかないですが、この技法だと半防染効果で中間色を作れますから、それを写生的な表現に生かすのです。

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写真5番目は、藤井絞の絞と友禅を併用した名古屋帯を合わせてみました。友禅と一部の花が絞りである更紗もかわいいですが、タテの直線の染分けを縫い締め絞りでしているということに驚きます。

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写真6番目は、藤井絞の名古屋帯を合わせてみました。絞りには2つの原理があって、1つは辻が花のように具象的なテーマを決めてそれに向けて絞り方を工夫するもの、もう1つは有松絞のように絞り方をいろいろ試してみて、偶発的に面白いデザインが出来たらそれをレパートリーに加えるものです。

これはその両方を兼ねた究極とも思える絞りで、意図せず生まれたと見える模様のパターンが、菊の花という具象的なデザインになっているんですね。藤井絞のものとしては珍しく作家名がありますが、まさに作家の名前を知らせるべき作品だと思います。

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写真7番目は、千切屋治兵衛の友禅と型疋田の名古屋帯を合わせてみました。雪輪を重ねた帯合わせで、こういう組み合わせが良いか悪いか私もわかりません。しかし、雪に関係するイベントとか、歌舞伎などで雪に関わる演目を観に行くときには面白いかなあ、とも思います。
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[ 2017/03/18 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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