奥順のウールの絣の着物の帯合わせ

第三千六百八十五回目は、奥順のウールの絣の着物の帯合わせです。

今日は友禅の染め帯で合わせてみます。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の友禅と箔の名古屋帯「麦」を合わせてみました。実際に制作したのは中井亮さんです。麦の収穫時期を麦秋といいますが、主な産地である九州で5月、丹波で6月、北海道で7月、平均して6月というところです。ちょうど単衣の時期と重なるわけですね。

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写真2番目は、加賀友禅作家、中町博志の友禅の名古屋帯「野蒜」を合わせてみました。種子、球根、ムカゴという3つの方法で子孫を残す植物です。この作品でも花のすぐ下にムカゴが描かれています。旬の時期は3月~5月ということなので、少し早い単衣として春に着る時の帯合わせです。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の友禅の名古屋帯「ねずみの大黒天」を合わせてみました。実際に制作したのは藤岡さんです。米の入っていない蔵には鼠も来てくれないということで、ネズミは縁起の良いモチーフとされていました。江戸時代には縁起物として、米俵に乗った大国天の周りに鼠を描いた絵がありますが、これはさらに両者をウーッて言ってくっつけたものですね。かわいい動物のモチーフでありつつ江戸時代の図像の歴史を引き継いでいるというわけです。

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写真4番目は、花也の友禅の名古屋帯「輪繋ぎ」を合わせてみました。フォーマルともカジュアルとも言えない季節もない便利なモチーフであるとともに、柔らかくて流れるような雰囲気です。友禅として彩色した輪もありますが、線描きの輪もあって、簡単な絵に見えますが友禅の技法をいろいろ見せてくれています。

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写真5番目は、花也の友禅の名古屋帯「羊歯」を合わせてみました。枯れないという意味で縁起の良い羊歯です。葉の表現は糊筒を調節して描いていますから、線描きの進化形とも言え難度の高い技法です。

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写真6番目は、花也の友禅の名古屋帯「椿」を合わせてみました。椿を通常の友禅と線描きを使って描いています。線描きは通常の糸目より難度が高いですから、私はこのような作品については主役の花ではなく脇役の線描きの葉ばかり見てしまいます。

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写真7番目は、野口の友禅の名古屋帯を合わせてみました。青手が美しい更紗です。ウールに合わせるという意味で、このぐらいのカジュアルな雰囲気の帯が本来かもしれませんね。とてもバランスのいい感じです。
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[ 2017/03/15 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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