花也の付下げ「斜め変わり波に寿蔵文」の帯合わせ

第三千六百七十七回目は、花也の付下げ「斜め変わり波に寿蔵文」の帯合わせです。

今日は織りの名古屋帯を合わせてみます。花也の付下げは淡くて透明感のある色でまとめられていますが、帯もその淡い色でまとめるか、ちょっと違う系統の色を入れてアイキャッチポイントにしてみるか、そういう基準を意識して帯合わせをします。

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いちばん上の写真は、龍村の名古屋帯「飛鳥間道」を合わせてみました。本歌である蜀江小幡は赤い裂ですが、この作品では爽やかな印象の白緑のグラデーションに変換され、淡くて透明感のある付下げの色に対し自然に馴染んで都会的な雰囲気になりました。

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写真2番目は、龍村の名古屋帯「飛鳥間道」を合わせてみました。上と同じ名古屋帯ですが、上の帯が発売される以前にこのような配色で販売されていました。初めは茶と緑と青の配色だったのが、白緑のグラデーションに変換されていたのでした。着物の地色である水色と帯の茶系とで補色的な関係もあり、同系色の馴染む関係から補色のコントラストの関係に変わっています。どちらが好きかはお好みで。

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写真3番目は、龍村の名古屋帯「芳彩」を合わせてみました。帯には朱、緑、水色、紫が使われていて多彩ですが、その色の中に金糸やポリエステルの糸が含まれていて、それによって輝くとともに色が原色でなく淡くなっています。それによって淡くて透明感のある着物のの色と調和が生じています。

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写真4番目は、龍村の名古屋帯「双鳥繍華文」を合わせてみました。タイトルの中に「繍」の字がありますが、それは本作は織物でも、本歌は刺繍作品であったという意味です。織というのは繰り返すものであり、そのために意匠に一定のパターンがあるものですが、刺繍はどこにしようと作り手の自由ですから意匠に繰り返しパターンが無いものです。それを織りで再現しているわけですね。このブログの上下の写真(「芳彩」と「ほかけ」)と見比べていただくと、パターンの違いというのが明らかですね。

この帯は地色が白ですから着物の地色とは馴染みますが、模様の色は限定された面積ながら鮮やかな色が使われていて、アイキャッチポイントになっています。

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写真5番目は、龍村の名古屋帯「ほかけ」を合わせてみました。船は吉祥文の1つですが、旅立ちのイメージもあり入学式や卒業式にふさわしいです。色は淡く寒色系でまとめられています。都会的な雰囲気で、着物には自然に馴染んでいます。

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写真6番目は、龍村の名古屋帯「寄せ裂」を合わせてみました。名物裂を貼り混ぜて1つの裂にするという文化は昔からありますし、今でも龍村裂の端布を縫い合わせて帯にしたりバッグにした作品はありますが、これは複数の裂を集めたように見せている1つの裂です。裂の色は多彩ですが、いずれも淡く着物の色ともよく馴染んでいます。

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写真7番目は、龍村の名古屋帯「桐花文」を合わせてみました。地色は黄土で水色の着物とは補色関係になります。その一方で模様の色は多くなく、これまでの合わせパターンとは違いますが、これもありですよね。

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写真8番目は、織悦の名古屋帯「梅唐草」を合わせてみました。多彩ですが透明感があってなんとなく都会的なのが織悦の色の特長ですね。
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[ 2017/03/07 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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