花也の付下げ「斜め変わり波に寿蔵文」

第三千六百七十三回目の作品として、花也の付下げ「斜め変わり波に寿蔵文」を紹介します。

「変わり波」となっていますが、テープ模様のように見えます。このような意匠は、能衣装である「桂帯」というタイトルにして、テープ自体を取り方にして有職文様など入れることが多いですね。

「寿蔵文」というのは聞きなれない言葉だと思いますが、紙塑人形の人間国宝である鹿児島寿蔵の作品に使われている模様の一部に取材したものです。花也さんは律儀なので、タイトルで本歌を明かしてくれています。

着物、特に訪問着の意匠というのは、1つまたは2つのモチーフを繰り返すものと、次々に新しいモチーフが登場して物語的に展開していくものとがあります。この作品は前者ですね。このようなブログで各部の模様を解説していくときは、後者のような作品の方が楽しいですが、着てお洒落かどうかというのはまた別の問題です。私はモチーフは絞り込んだ方がすっきりして良いと思いますけどね。

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いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。前姿に京繍8個と値段の割に気前が良いです。

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写真2番目は後姿です。後姿には京繍6個です。模様の形は全部同じで色だけが違うように思いますが、大きさも違うようですね。

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写真3番目は袖です。袖には京繍3個です。

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写真4番目は胸です。胸には京繍2個です。
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[ 2017/03/03 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

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