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千切屋治兵衛の絽の付下げの帯合わせ

第三千六百七十二回目は、千切屋治兵衛の絽の付下げの帯合わせです。

今日は自由に合わせてみました。植物文を重ねないことを考えつつ帯合わせをしてみました。

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いちばん上の写真は、橋本テルの夏の袋帯を合わせてみました。「芳玉」というタイトルの幾何学文で、植物文でないということで選んでみました。このような意匠は便利です。

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写真2番目は、喜多川俵二の夏の名古屋帯「連珠双龍文」を合わせてみました。「穀」といわれるものですが、目を近づけてみると糸が表側に浮いている部分が米粒のように見えるのでこの名があります。意匠は、スペインから奈良まで古代のユーラシア大陸に広く分布した連珠文です。

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写真3番目は、花也の夏の名古屋帯「霞文」を合わせてみました。平織と紗が半分ずつという変わり織の生地です。夏の紗と冬の平織が半々で、平均して単衣用とも解釈でき便利な生地です。植物文でなく気象文ですね。

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写真4番目は、花也の夏の名古屋帯「波」を合わせてみました。沖縄の花織にも見える変わり織の生地です。波の部分は防染により白揚げにされ、さらに刺繍がされています。花織的に糸が浮いた部分にさらに刺繍が加わり、複雑な立体になってだまし絵的になっています。植物文でなく上と同じく自然現象文ですね。

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写真5番目は、花也の夏の名古屋帯「波に千鳥丸文」を合わせてみました。平織と紗が半分ずつという変わり織の生地です。鳥は便利で、植物と合わせれば花鳥ということになりますね。

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写真6番目は、野口の絽の名古屋帯「塩釜」を合わせてみました。和歌で歌われる古代の製塩風景です。源氏物語の舞台でもある須磨明石も製塩の盛んな地で、風景や植物が描いてあっても風景文様や植物文様ではなく文芸をテーマにした文様です。

たびたび引用してしまいますが、百人一首でいえば、定家の「来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身も焦がれつつ」ですね。
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[ 2017/03/02 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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