千切屋治兵衛の絽の付下げ(実際の制作は中井淳夫さん)

第三千六百六十八回目の作品として、千切屋治兵衛の絽の付下げを紹介します。実際に制作したのは中井淳夫さんです。

7,8月に着る絽の生地でありながら、5月に咲く藤の花が描かれているという困った作品です。おそらく藤間流の人が注文したのがキャンセルになって、当店に流れ着いたのだと思います。藤間流の集まりだと季節に関係なく藤の模様の着物を着ることもあり得ますものね。

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いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。藤というのは蔓植物ですから曲線模様です。一方藤には棚が付きもので棚を描かなければ絵として成り立ちませんが、棚は直線模様です。曲線模様の蔓だけなら模様を流麗につなげていくことができますが、直線模様の棚があると上手くつながりません。そのような目で、この絵を見ると棚を上手く途中で消して、自然につないでいることがわかります。さすが中井さんの図案なんですね。

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写真2番目は後姿です。

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写真3番目は袖です。植物によって蔓の巻き方は違いますが、中井さんの図案の蔓は、ほんとに日本画みたいですね。

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写真4番目はもう片方の袖です。

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写真5番目は胸です。
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[ 2017/02/26 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

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