2017 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 09

奥順の結城紬の無地(重要無形文化財の要件を満たさないもの)

第三千六百五十三回目の作品として、奥順の結城紬の無地を紹介します。重要無形文化財の要件を満たさないものです。

前回と1月28日(三千六百三十九回)にも重要無形文化財でない奥順の結城紬の無地を紹介しているので、これで3反目になります。貼られているラベルは3反とも同じですが、前回のは縮織りで拡大してみると緯糸が縮んでジグザグになっているのですぐわかります。用途も単衣用ということで違いますし。

しかしながら、1月28日(三千六百三十九回)の結城紬と今回の結城紬は、ラベルが同じだけでなく拡大写真を見てもそれほど差はわかりません。しかし実際の風合いは、1月28日の結城紬は真綿の風合いで地厚なのに対し、今回の結城紬はもう少し地が薄い印象です。着る時は単衣に対応できるかどうかですから、用途を考えれば大違いです。

紬と言われるものには、経緯の糸とも真綿糸、経糸だけ玉糸で緯糸が真綿糸、経緯の糸とも玉糸、経糸が絹糸で緯糸が玉糸、あるいは大島紬のように経緯糸とも絹糸という区別があります。それらは顕微鏡で見るとわかります。しかし、真綿どうしでも撚り方の強弱が違ったりする程度のものは、なかなか顕微鏡で見ただけではわかりません。見ると同時に触ってみてわかるんですね。

IMG_70662.jpg
いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。

IMG_70682.jpg
写真2番目は近接で撮ったものです。見た感じでは生地の表面に凹凸があり、ざらっとしたカジュアルの風合いが予想されます。

IMG_70702.jpg
写真3番目は拡大です。じつは経緯で糸の色が違います。肉眼で見るきはこの平均の色で見えているのです。

IMG_70712.jpg
写真4番目はさらに拡大です。ぜひ、1月28日、2月7日の記事の拡大写真と比べてみてください。

IMG_83242.jpg
写真5番目は、茨城県の証紙と奥順の札です。

IMG_83222.jpg
写真6番目は、反物の裏の端に貼ってあるラベルです。「難なし」???ギャクのようなラベル。私は「スピード違反をしていません」とわざわざ警察に言いに行く感じですねえ。
スポンサーサイト
[ 2017/02/11 ] 各地の絣・紬 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1286-29974520