一の橋の付下げ「截金華文」

第三千六百四十三回目の作品として、一の橋の付下げ「截金華文」を紹介します。

三千三百八十三回(2016年5月15日)で紹介した一の橋の絵羽コートと同じ発想で、派生型として制作された付下げです。絵羽コートと違うところは、絵羽コートでは模様の大きさがすべて同じでしたが、付下げでは大小のメリハリがついています。といっても絵羽コートバージョンより模様が小さくなった箇所はないので、主要部分の模様が大きくなって訪問着的な体裁を整えたということです。

さて「截金(きりかね)」というタイトルですが、截金とは、金箔を細い線に切り、仏像・仏画に貼り付けて文様を表す技法です。日本の工芸の中でももっとも難度が高いもので、仏像の鑑定などするときは、金線模様が本来の截金か安易な金泥かということで室町より前かどうか鑑定の材料にすることもあります。最近、染織分野でも截金作家が制作したものもあるようですが、この作品の金線は截金のイメージということで、普通の金彩です。

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いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。前姿に模様は5つです。

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写真2番目は後姿です。後姿に模様は3つです。

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写真3番目は片袖です。もう片袖も同じような模様配置になっています。各袖に模様は2つです。

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写真4番目は胸です。胸に模様が2つあるのは豪華な訪問着みたいですが、そのかわり大きいバージョンではありません。

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写真5番目は各部の模様の近接です。

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写真6番目は各部の模様の近接です。

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写真7番目は各部の模様の近接です。この作品の意義は細部に有りますから、今日と明日、細部の近接を紹介します。
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[ 2017/02/01 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

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