奥順の結城紬の無地の帯合わせ

第三千六百四十二回目は、奥順の結城紬の無地の帯合わせです。

今日は自由に帯合わせをしてみました。

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いちばん上の写真は、織悦の袋帯「能衣間道」を合わせてみました。歌舞伎の幕のような配色ですが、能衣装に使われている名物裂の間道ということのようです。あえてパステルカラーで合わせる発想から離れてみました。

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写真2番目は、龍村の名古屋帯「アンデスの神」を合わせてみました。インカ文明と思われているものの多くは、じつはプレインカ文明とひとまとめに呼ばれるインカ以前の文明です。このモチーフは12世紀ごろのチャンカイ文明の織物ではないかと思います。アタカマ砂漠はすごく乾燥しているので裂も残るんですね。、

無地の紬を着る時は、帯に意味を持たせて遊びたい、そんな気持ちにこたえる帯です。オレンジ系が使われていてペパーミントの地色には逆らいますが、あまり色を揃えすぎると帯合わせが小さくまとまるすぎてしまうので、こんな色合わせも有っていいかと思います。

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写真3番目は、龍村の光波帯「サンシャペルの犬」を合わせてみました。サンシャペルはシテ島にあるルイ9世が建立した教会です。その協会のどこかに使われている装飾に取材したということですが、あえて犬なのは、当初干支の裂として戌年に発売されたためです。赤、青、緑で国旗のようなクリアな色の帯ですが、透明感があって綺麗に合いました。

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写真4番目は、深石美穂の川平織の名古屋帯を合わせてみました。絣で表現した円模様でグラフィックデザインみたいな雰囲気です。こういう作品は美大出身の作家のイメージがありますね。この作品は格子の交わる部分に花織がされており、とても凝ったものです。

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写真5番目は、藤井絞の名古屋帯を合わせてみました。友禅と絞りを併用した作品で、全体の白場は絞りで作り、更紗は友禅と金彩で描いています。地色は透明感も何もない茶系の色で全然合わないですが、模様の更紗が青系でわずかですが色の関連性を維持しています。

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写真6番目は、藤井絞の名古屋帯を合わせてみました。絞り方を意図的にコントロールしてうさぎという具象的な形を表現したものです。辻が花の発想を継承するものですね。昨日までは色で合わせてきましたが、ここではパステルカラーのイメージに合うテーマはうさぎということで合わせています。

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写真7番目は、藤井絞の名古屋帯を合わせてみました。室町~桃山にかけての辻が花は、前期は絞りの技法が未発達だったので、絞りは大まかで描き絵で補っていました。後期になると絞りだけでかなり具象的な形を絞るようになり描き絵の比率は減っていきました。この作品はわりと前期の描き絵の多い様式の写しです。

この帯合わせをするにあたり、色で合わせることは全く考えなかったですが、色で小細工しなくてもまあそれなりに合っていると思います。
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[ 2017/01/31 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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