千切屋治兵衛の付下げ「小付け桜楓の丸」の帯合わせ

第三千六百二十七回目は、千切屋治兵衛の付下げ「小付け桜楓の丸」の帯合わせです。

今日は袋帯を合わせてみます。

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いちばん上の写真は、織悦の袋帯「光琳水」を合わせてみました。「光琳水」というタイトルは、尾形光琳の「紅白梅図屏風」の中央に描かれている川の流れの水のパターンのことを言っているのでしょう。琳派の絵らしく川の流れの表現が装飾的なパターンになっていますが、そのパターンをそのまま帯の意匠にしています。この帯を梅の着物に合わせれば、紅白梅図びゅうぶが再現できるわけですね。

今回の付下げは桜楓ですから、流水パターンの帯を合わせれば、「桜に流水」と「龍田川」がつくれるわけです。意味で合わせる帯合わせですね。

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写真2番目は、織悦の袋帯「遠山桜楓」を合わせてみました。着物が桜楓なので、帯も桜楓にしてみました。着物の桜楓が友禅で大きく描かれていたら、しつこくて頭の悪そうな帯合わせになったと思います。しかし、着物の模様が小さくて遠くからではわからない程度なので、しつこさは感じないかも。着物と帯の関係は反復拡大ということになりますね。

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写真3番目は、華陽の袋帯「菊桜」を合わせてみました。着物の桜楓は春でも秋でも通用する伝統パターンですが、菊桜もまた同じような春秋通用の伝統パターンです。便利ものどうしを合わせてみました。しかし帯の菊が大きいので、秋に着る時が良いですね。

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写真4番目は、織悦の袋帯「霞に扇子」を合わせてみました。霞と扇子という一見差障りの無いテーマを合わせてみました。しかし霞は「さくらさくら」の歌詞で桜が霞に例えられるように、春と桜につながるイメージですから、上と反対に春に着る時の帯合わせが良いですね。

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写真5番目は、名前を忘れてしまった小機屋さんの袋帯「結び」を合わせてみました。カジュアルっぽく感じる意匠ですが、じつは絡まって離れないという意味で、結婚式に参列するのにふさわしい模様でもあります。
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[ 2017/01/16 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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