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都織物の袋帯「向かい鳳凰」の帯合わせ

第三千六百二十回目は、都織物の袋帯「向かい鳳凰」の帯合わせです。

華やかで六通ですから、振袖用にちょうど良い帯だと思います。振袖に使う帯には、派手で振袖にしか使えない帯もありますし、派手気味で振袖にも使えるがそれ以外にも使える帯とがあります。この帯は派手気味な方でどちらも使えるでしょう。理想を言うなら振袖に合わせて買って、その後も60歳ぐらいまで使い続けることですね、そうすればとても経済的です。

今日は倉部さんの付下げに合わせてみました。倉部さんの作品は刺繍と箔で、単位面積で言えば友禅よりはるかに高額ですから、模様は少なめです。ですからあまり派手でも華やかでもないのですが、振袖用とも見える帯との相性も良いというところを見せたいです。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の付下げを合わせてみました。色紙散しの様式で、色紙の中味は金糸の刺繍で松竹梅、色紙の背景は金描きで枝垂れ梅です。色紙散しの様式は、色紙を散らすだけの意匠もありますが、外側に広がりのある模様を描いて、色紙どうしを1つの模様として有機的につなげる役割をさせるばあいもあります。

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写真2番目は、千切屋治兵衛の付下げを合わせてみました。描かれているのは徳利と稲穂です。徳利は刺繍、稲穂は金描きです。酒飲みみたいなテーマですが、お酒を飲むのは人間ではなく神さまで、秋の収穫祭をテーマにしています。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の付下げを合わせてみました。「霞取り更紗」というタイトルです。金描きによって更紗模様を描き、主要な部分を金糸の刺繍にしています。輪郭線はありませんが、霞取りにしてあります。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の付下げを合わせてみました。いちばん上の作品と同じく、色紙取りと背景の金描きを合わせたものです。色紙だけだと飛び柄のようですが、背景に金描きの模様を置くことで、模様が有機的につながり堂々たる訪問着になっています。色紙の内部は俵屋宗達の鹿と波、背景は若松です。鹿の周りの植物は槇で、刺繍で表現されています。

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写真5番目は、一の橋の付下げを合わせてみました。孔雀はもともとは帯留のデザインでした。本歌は小さいものとしてデザインされているはずですが、着物の模様として無理のない程度に引き伸ばしています。
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[ 2017/01/09 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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