2017 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 09

千切屋治兵衛の付下げ「丸取正倉院模様」(実際に制作したのは藤岡さん)の細部

第三千六百六回目は、千切屋治兵衛の付下げ「丸取正倉院模様」(実際に制作したのは藤岡さん)の細部です。

模様の数は、前姿に3個、後姿に2個、胸に1個、袖に2個、もう片方の袖に1個の計9個です。模様はここに紹介する5種類で、重複しているものもあります。

IMG_71821.jpg
いちばん上の写真は、オクミにある模様です。ヴィトンのバッグの模様に似ていることで有名な正倉院の琵琶の裏側の模様です。興味のある方は、参考にご覧ください。
https://matome.naver.jp/odai/2144051938410987301

IMG_71852.jpg
写真2番目は、後姿の背中心に有る模様です。

IMG_58831.jpg
写真3番目は、マエミの下の方にある模様です。

IMG_58841.jpg
写真4番目は、マエミの下の方にある模様です。これは袖の模様と共通です。

IMG_58922.jpg
写真5番目は、後姿の模様です。これは袖の模様と共通です。

img-5878.jpg
写真6番目は、野口の付下げで参考図版です。糸目に色糊を使った例で、通常の友禅と併用して作品を華やかにしています。よく見ると模様内部の挿し色と色糊の色は同系色の濃淡の関係になっています。それによって華やかにしつつ上品なんですね。

IMG_72392.jpg
写真7番目は、かつて近藤伝で仕入れた訪問着で、参考図版です。糸目に色糊を使った例で、通常の友禅と併用して作品を地味にしています。友禅作品というのは、たいてい琳派などの元絵を写しているわけですが、元絵は当然糸目の線はありません。琳派の雰囲気をそのまま再現しようと思えば糸目の白い輪郭線は邪魔になります。そこで、着物の地色と同系色の色糊を使うことで糸目を見えにくくするという方法があります。

この2つの作例は、いずれも通常の友禅作品に色糊を併用したものです。しかし今回の作品は色糊を主役にし、それだけで作品としたということで斬新でもあります。
スポンサーサイト
[ 2016/12/26 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1238-e24d8af7