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河合美術の袋帯「能寿蜀江天平華文」と「能寿新立枠(立涌)八方華文」の帯合わせ

第三千五百九十九回目は、河合美術の袋帯「能寿蜀江天平華文」と「能寿新立枠(立涌)八方華文」の帯合わせです。

今日も振袖に合わせてみました。付下げや訪問着にも合わせてみようと思いましたが、わざわざ合わせなくても合うことはわかっていますので、今回は意外性のある振袖だけにします。

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いちばん上の写真は、岡重の手描きの振袖に合わせてみました。岡重がかつて作って手描き友禅の振袖です。基本のモチーフは古典でありながら、モダンなタッチに変換しています。

また模様自体がとても大きく、余白を大胆にとっています。それによってモダンな雰囲気になるとともに、手描きの手間を減らし価格を下げてもいるのです。全体を埋めるように手描きで模様を描いたら数百万円になってしまいますから。それは、手挿しと手描きの見分けのポイントでもあって、全体の面積を埋めるように模様が有って100万円以下であれば、手描きに見えてもそれは手挿しです。

100万円以下でホンモノの手描きであれば、この振袖のように余白部分が多いはずです。余白を多くとって、絵が寂しくなるか、華やかさを維持できるか、それは図案家の才能次第ですね。実際に人が羽織ってみないとわからないですから、絵が上手いだけではなく、着物の意匠として勉強していないとわかりません。

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写真2番目は、岡重の手描きの振袖に合わせてみました。上と同シリーズの1枚です。

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写真3番目は、岡重の手挿しの振袖に合わせてみました。手挿しの着尺(小紋)のうち、わりと大きい模様のものを、通常の1,3倍の長さ(3丈→4丈)に染め、振袖にしてみました。模様はつながりません。成人式の時は、ちょっと地味と思うかもしれませんが、25歳ぐらいになって、友達の結婚式に行くときは、おしゃれなパーティー着になります。

また、袖を着ると、元の小紋に戻るので、40歳ぐらいまで着られます。

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写真4番目は、手描きとおそらく手挿しも併用されている振袖に合わせてみました。普通の問屋で仕入れたものなので、誰がつくったのかわかりませんが、京都の悉皆屋さんが真面目につくったものです。技法は基本は手描きですが、一部に手挿しを併用するようなこともあるかもしれません。

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写真5番目は、大羊居の振袖に合わせてみました。7万円という値段を付けた帯ですが、2桁ちがう高級品の帯でも合っています。そのこと自体すごいことだと思いますが、意匠は古典でありふれていても、配色の上手さとか、西陣の老舗としての河合美術のセンスのおかげでしょう。

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写真6番目は、野口の振袖に合わせてみました。江戸時代後期に流行った瀧模様の小袖に取材した振袖です。模様自体はほぼ小袖のパターンを踏襲していますが、色が鮮やかでモダンな雰囲気になっています。黒地に対し、滝の青のグラデーション、赤の桜楓のコントラストが、古典らしい雰囲気を吹き飛ばしていて痛快です。
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[ 2016/12/19 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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