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千切屋治兵衛の付下げ「春草木」(実際の制作は中井亮さん)の帯合わせ

第三千五百九十三回目は、千切屋治兵衛の付下げ「春草木」(実際の制作は中井亮さん)の帯合わせです。

今回のように季節をテーマにした作品の帯合わせは、意外に難しいところが有ります。紅葉のように明らかに秋のテーマの帯を合わせたら、春と秋が同居して季節が矛盾してしまいます。同じ話をしているのに最初と最後で趣旨が反対になっているボケた人みたいですよね。

帯の意匠も春のテーマに統一すれば良さそうですが、そうすると今度はしつこくなって、同じことを2度ずつ言うボケた人みたいになってしまいます。どちらも上手くいかない、ではどうすればいいかと言えば、関係ないものを合わせるしかありません。

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いちばん上の写真は、龍村の袋帯「彩香間道」を合わせてみました。季節に関係ないものの筆頭と言えば、間道でしょう。色の組み合わせで、暖色・寒色ぐらいの違いはありますから、赤みのある間道を選んでみました。

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写真2番目は、おび弘の袋帯を合わせてみました。「杉本泰子」と織り手の名前も入ったスペシャルな1本です。季節に関係ないものとして間道の次に斜線を選んでみました。シンプルに見えますが、引き箔はホンモノで、西陣の伝統そのもののような帯です。

「おび弘」というのは、あの池口さんのブランドで、証紙番号も佐波理つづれと同じです。

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写真3番目は、北村武資の袋帯「七宝連珠文」を合わせてみました。人間国宝北村武資の作品で、作品はいつも上代裂、名物裂、有職織物にちなんだものですから、季節ものではありません。連珠文は、模様の周りを珠の模様で囲ったもので、古代にユーラシア各地(スペイン~奈良まで)に見られるものです。

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写真4番目は、紋屋井関の袋帯「御寮織」シリーズの1本「正倉院象唐草文」を合わせてみました。正倉院にある聖武天皇が使った碁石入れをテーマのしたものです。碁石入れは白黒用に2個あるわけですが、それが象と鸚哥になっているという、すごくお洒落なものです。正倉院文様というのは、季節もなく便利ですね。

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写真5番目は、龍村の袋帯「海音光映錦」を合わせてみました。波の模様もまた季節が無いですよね。

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写真6番目は、織悦の袋帯「遠山桜楓文」を合わせてみました。今までは季節のあるものを避けてきましたが、今回は春秋両方の季節のあるものを合わせてみました。
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[ 2016/12/13 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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