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千切屋治兵衛の付下げ「春草木」(実際の制作は中井亮さん)の細部

第三千五百九十一回目は、千切屋治兵衛の付下げ「春草木」(実際の制作は中井亮さん)の細部です。

今日は桜に近接してみました。桜の木はいずれも立派な大木と思いますが、そのわりに花ばかりが大きくて不自然です。江戸時代のの小袖の意匠として描かれた桜には、このような不自然な比率のものがあり、その様式をそのまま踏襲しているものと思います。

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いちばん上の写真は、前姿の上の方にある桜を近接で撮ってみました。マエミとオクミとの縫い目にかかっています。幹を見ると年を経た老木のような描き方をしているだけに、草花のような比率の花の不自然さが目立ちます。巧みに育てられた盆栽みたいですよね。

自然の本当の姿より過去の様式を重視する粉本主義的な姿勢で描くことで、画面が写生ではなく装飾になりますね。その一方で、他の植物が写生的に描かれていたりすると、写生と装飾が混じって、現実なのか夢なのかわからない独特の世界になります。江戸時代の友禅師も、この作品の作者(中井亮さん)も、あえてそれを狙っているんだと思います。見るものとしては、承知して騙されればいいのではないでしょうか。

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写真2番目は、上の写真の桜の花の部分に近接してみました。上の写真ではみ出してしまった部分です。

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写真3番目は、前姿の下の方にある桜を近接で撮ってみました。マエミにあります。

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写真4番目は、後姿の桜に近接してみました。

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写真5番目は、袖の桜に近接してみました。
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[ 2016/12/11 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

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