高野松山の堆朱の帯留の帯合わせ

第三千五百八十七回目は、高野松山の堆朱の帯留の帯合わせです。

今日は各地の紬絣の伝統工芸品の帯に合わせてみました。

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いちばん上の写真は、ルバース吟子さんの首里織の帯を合わせてみました。糸が浮くタイプの首里織の帯には、花織と浮織(浮織も通常は花織と称され綜絖花織と手花織がある)とそれらの併用とがあります。ルバース吟子さんは全部のタイプを作っています。これは浮織(綜絖花織)ですね。

浮織の成否は配色が全てですね。地色と糸が浮いた模様の部分がくっきりしたコントラストを作るか、反対に優雅なグラデーションをつくるかです。この作品はコントラストとグラデーションが両立しているように見えます。

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写真2番目は、深石美穂さんの川平織の帯を合わせてみました。深石美穂さんは東京の美大の出身ですが、沖縄にある技法をほとんどマスターしてしまった方なので、川平織には本来ならメインにすべき複雑な技法が箸休めのように使われていたりします。この作品は、幾何学の問題を解くようなデザインで、理数系の人しか織れないような絣ですが、その一方で、添え物みたいな形で花織も加えられています。

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写真3番目は、深石美穂さんの川平織の帯を合わせてみました。格子のように見えますが、じつは格子の一部が美しいグラデーションを伴って消えていて、じつは足の長い絣だったという凝った作品です。

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写真4番目は、喜如嘉の芭蕉布の帯に合わせてみました。数日前、みなさんが最初にこの帯留をご覧になったとき、まさか芭蕉布に合わせるとは思わなかったのではないですか。じつはこの帯留は万能です。ただし優れた作品限定です。才能のある方ならだれでもどうぞ、という条件でパートナーを探している王女さまなんですね。

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写真5番目は、新垣幸子さんの八重山上布の帯に合わせてみました。経糸は麻、緯糸は苧麻の帯です。黄色は福木ですが、緑は福木で染めた上に藍染を重ねて作った色です。緑の部分の絣足に微妙に黄色が見えます。藍染とちょっとずらして種明かしをしているんですね。作家は見る人の心をくすぐる配慮をしますね。

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写真6番目は、丹波布の帯を合わせてみました。丹波布は木綿ですが、一部に絹が使ってあります。素朴な織物のように見せながら、じつは色は都会的なんですよね。
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[ 2016/12/07 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

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