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花也の付下げの帯合わせ

第二千五百五十九回目は、昨日の続きで花也の付下げの帯合わせです。

昨日の竹の節の飛び柄の付下げは、多少の形の違いがあるとはいえ、同一のモチーフが縦に並ぶだけという意匠ですから、絵画的な展開が少ない作品と言えます。

そこで、絵画性の高い友禅の帯を合わせて、絵画的展開を補完するという帯合わせを考えてみました。今日合わせる帯は、すべて塩瀬地の名古屋帯です。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛(実際の制作は倉部さん)の「笹の丸」をテーマにした帯を合わせてみました。着物の「竹の節」に対して、帯が「笹の丸」ですから、全身を竹で統一してしまった、テーマを小さくまとめた帯合わせになっています。

統一感があっていいとも言えますが、「かぐや姫」の映画とか、竹細工の展覧会を見に来たとか、特殊な意味が無い限り、着ている人の器が小さく見えてしまう気もします。

とはいうものの、実際に合わせたところを見ると結構合っています。着物の柄が縦長なのに対し、帯が丸紋だからかもしれません。あるいは、「洗練」というテーマのおいて、花也と倉部さんが同程度に一致しているからかも知れませんね。

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写真2番目は、千切屋治兵衛(実際の制作は中井亮さん)の「松重ね」をテーマにした帯を合わせてみました。意匠自体は光悦の陶製の箱を本歌としています。

着物が竹なので、帯で松や梅を追加して、全身で松竹梅をつくるという帯合わせがあります。現実には、都合よく松と梅だけを描いた帯が見つかるということはないので、松を選んでみました。

帯がすっきりして洗練された意匠なので、着物の洗練を壊すことなく、予想以上に良く合っています。

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写真3番目は花也の琳派写しの帯を合わせてみました。中井系の職人さんを使っているため、中井淳夫の作風を彷彿させます。なんと、偶然ですが、都合よく松と梅だけを描いた帯が見つかりました。実際に、着物と帯を合わせて松竹梅をつくった人を見たら、いやらしいかもしれませんね。気づかれないようにさりげなくするのが良いかも。

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写真4番目は、千代田染繍の名古屋帯を合わせてみました。疋田は、よくある型疋田ではなく、堰出の疋田と言って、堰出し友禅の技法で、一粒ずつ糊を置いて描いたものです。正確な形、正確な間隔で描かれていますが、それでも人の手の限界としてわずかな揺らぎがあり、それが美を生んでいます。型で染めれば安いのに、わざわざ手で描くのはその揺らぎを求めてのことです。

あまり絵画的展開を補完する帯合わせとは言えませんね。今日の趣旨とはずれてしまうかもしれませんが、良く合っているので載せてみました。
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[ 2013/12/05 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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