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龍村の名古屋帯「双鳥繍華文」

第三千五百七十五回目の作品として、龍村の名古屋帯「双鳥繍華文」を紹介します。

以前、黒地を紹介したことがあります。今年は白地が発売されました。

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いちばん上の写真は、お太鼓です。帯の幅を写真の幅として撮ってみました。お太鼓の模様は結構長いので、締めたときは上端と下端の模様は見えなくなります。

今回の作品は、タイトルの中に「繍」の文字があるので、本歌は刺繍作品なのでしょう。とすればこの作品は、もともと刺繍である作品を織りで再現していることになります。

織で表現することを前提にデザインされた作品は、模様にパターンがあって一定の法則で繰り返したり、ガチっとした構成を持つことが多いですが、刺繍は繰り返しなどの制約が無く、もっと自由なデザインが多いものです。織あるいは刺繍という技法の違いは、デザインの違いとしても現れるんですね。

そういう目でこの作品を見ると、デザインは繰り返すこともなく、ガチっとした構成を持つこともありません。織りにふさわしくないデザインを織りで表現しているというとになります。

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写真2番目は、腹文の全体です。全体をよく見ていると、じつは2つの同じ模様が反転して並んでいることに気が付きます。流麗な曲線模様なので、自由なデザインに見えてだまされてしまいますが、本当は繰り返しのデザインでもあって、織りで表現しやすい特徴があるのです。

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写真3番目は、腹文を折って、着たときに実際に見えるところです。折ると、2つの同じ模様の1つが現れるのではなく、2つの模様の半分ずつが現れます。名古屋帯にするために折って仕立ててしまうと、もう反転した同じ模様が2つあると気づくことはないでしょう。

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写真4番目は、お太鼓の鳥の近接です。

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写真5番目は、お太鼓のもう1羽の鳥の近接です。鳥の模様も反転しているようですが、尾の部分がちょっと違いますね。
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[ 2016/11/25 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

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