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千切屋治兵衛の付下げ「吹寄せ」(実際の制作は倉部さん)の細部

第三千五百七十二回目は、千切屋治兵衛の付下げ「吹寄せ」(実際の制作は倉部さん)の細部です。

地紋は、古典模様の吹寄せで小細工はありませんし、刺繍はその吹寄せの一部を模様の形どおりに繍っただけですから、意匠的には特に論じるほどのことはありません。ということならば、見どころは倉部さんの刺繍の技ですね。今日は細部を紹介します。

申し訳ないですが、今日も地色はちゃんと撮れていません。実際は綺麗な山吹色です。

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いちばん上の写真は、マエミの上の方の模様の近接です。刺繍が4つ集中しています。縫い目を越えたオクミ部分にもう1つ梅がありますから、近辺で5つですね。色は金糸と白糸のみです。松葉はまつい繍、楓と梅は緯糸に沿って生地に密着させて面を埋める刺繍、銀杏は輪郭と葉脈のみの表現でまつい繍しています。どのモチーフについても、面を埋める表現と輪郭のみの表現が両方使われ、メリハリが効いています。

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写真2番目は、マエミの下の方の模様の近接です。刺繍が3つです。上の写真とは反対で、梅が輪郭のみの表現、銀杏は面を埋める表現になっています。

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写真3番目は、後姿の近接です。刺繍が3つです。葉が輪郭のみの表現、銀杏は面を埋める表現になっています。

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写真4番目は、後姿の近接で、背中心の反対側です。刺繍が2つです。梅が輪郭のみの表現、葉は面を埋める表現になっています。

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写真5番目は、マエミを斜めから撮ってみました。地紋の立体感と刺繍の立体感がわかりやすい角度から撮ってみました。
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[ 2016/11/22 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

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