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大城永光の琉球絣の夏物

第三千五百六十三回目の作品として、大城永光の琉球絣の夏物を紹介します。

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いちばん上の写真は、反物の端、ラベルのある部分です。ラベルに「琉球かすり」とありますが、沖縄県に産する平織の絣織物を「琉球絣」ということになっています。その90%ぐらいは南風原だと思います。

反物の端に「本場(永)琉球」とありますが、(永)が大城永光さんの工房の印しです。有名なものとしては、(中)は大城織物工場、(コ)は大城広四郎工房です。個人で織っていて自分の印しを持っていない場合は(本)です。

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写真2番目は、反物の幅を写真の幅として撮ってみました。琉球絣の夏物と言えば、壁上布の方が知られています。大城永光さんも壁上布を織っていますし。壁上布は手触りがざらざらですが、これはさらさらです。私は、青の色がすごく綺麗、という理由だけで仕入れました。

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写真3番目は近接です。絣は、沖縄に伝統的に伝わり、300種あるとも500種あるとも言われる模様単位です。模様単位の起源は、豚の餌箱のような卑近なものも星のような美しいものもあり、絣で表現できるぐらいのシンプルなパターンとして何百年も受け継がれています。この作品は、縞と模様単位である絣の組み合わせですから、「綾の中」といわれる沖縄伝統の意匠です。

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写真4番目は、もっと近接です。縞部分は、七色の派手な縞と青の格子が見えるやや地味な縞が交互になっているようです。

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写真5番目は、今回の作品の七色の縞部分の拡大です。強く撚りがかかった糸で、紗の組織として織られています。

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写真6番目は、大城永光の琉球壁上布の拡大です。今回の作品と比べるために掲載してみました。上の今回の作品は素直な紗ですが、壁上布は経糸が2本セットで緯糸と絡んでいます。それで生地に凹凸が生じているように見えます。それがざらざらの手触りの正体でしょう。

生地にはそれぞれ手触りがありますが、その違いは、糸の撚り方や組み合わせ方の違いとして、拡大すれば目に見えるはずなんですね。疑問に思ったらなんでも拡大して見れば理由がわかるものです。
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[ 2016/11/12 ] 各地の絣・紬 | TB(0) | CM(0)

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