千切屋治兵衛の着尺「線霞」

第三千五百六十回目の作品として、千切屋治兵衛の着尺「線霞」を紹介します。

昨日まで紹介していた「花菱入霞」とおそらく同時に作られた同じ発想の作品です。「花菱入霞」は伝統的な文様であり、家紋でもある「花菱」をテーマにした水平模様でしたが、今回は線だけです。

線は人類共通の模様でもあり、自然の造形でもあって、家紋でもある花菱に比べると日本の伝統とか古典とかいう枠の中に入っていないですから、ワイルドでカジュアルな印象になります。それは着物として着たときの雰囲気の違いとして現れるし、帯合わせにも影響を与えるでしょう。

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いちばん上の写真は、模様が一巡するように撮ってみました。型の長さということですね。

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写真2番目は、反物の幅を写真の幅として撮ってみました。

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写真3番目は近接です。

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写真4番目は、別の場所の近接です。線の終わるところを見ると、だんだん細くなって終わるわけですが、1本1本に人の手で描いたような個性があります。普通、型と言えば均質な繰り返しのイメージですから、こういう演出された個性を見ると、京都の型染というのはなんでも表現できてしまうんだなあと感心してしまいます。
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