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花也の付下げ

第二千五百五十七回目の作品として、花也の付下げを紹介します。

竹をテーマにして、飛び柄のように模様を配置した付下げです。マエミとオクミ、袖など、通常の付下げや訪問着が模様を置く場所に、竹の柄を多く配置して軽い訪問着のようにしています。

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いちばん上の写真は反物の幅を写真の幅として撮ったもの、

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写真2番目以後は近接です。

見た目のいちばんの特徴は、糸目友禅の宿命である白い輪郭線がないことですね。この作品はいつもの花也作品と異なり本来の糊糸目友禅ではありません。まず白生地を模様の形に防染(ゴム糊)して、地染めをします。すると模様が白抜きになるわけですが、その白抜き部分を後で彩色しています。

仮に、この作品が花也のいつもの糊糸目で、竹の周囲に乳白色の輪郭線が有ったらどうでしょうか。その方が良いという人もいるでしょうし、輪郭線が無い方がすっきりしてよいという人もいるでしょうし、どちらでもそれなりの良さがあるはず、という人もいるでしょう。

しかし、花也のくわ垣さんは、この作品については、輪郭線のない表現にしたいと思い、いつもの糊糸目の職人さんではない人に託したのです。花也=糊糸目のようなイメージですが、そういうわけではなく、花也さんは自分の作りたいものを作っているだけで、作りたいものを作ると、たまたまその9割ぐらいが糊糸目になるということのようです。

最近、「かぐや姫」の映画が話題ですが、手描きのような輪郭線が新鮮ですね。しかし、いまどきのアニメはコンピュータの画面上でつくっているから手描きのわけがないのですから、あくまで手描き風の輪郭線というデザインです。

考えてみるとすべてのアニメは黒い輪郭線がありますね。当たり前のように見ていますが、作品のテーマや演出によっては黒い輪郭線は無くても良いはず。友禅もいっしょで、手描きの証拠として糸目の白い輪郭線があるのが当たり前と思ってしまいますが、本当は作者の意図によって、輪郭線の有無を選んでもいいのです。
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[ 2013/12/03 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

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