大羊居の付下げ「薬師遺宝」の帯合わせ

第三千五百五十二回目は、大羊居の付下げ「薬師遺宝」の帯合わせです。

薬師寺というテーマすなわち天平・白鳳時代のモチーフは、日本のデザインの歴史としてありながらエキゾチックでもありますから、和様にもエキゾチックにも解釈できます。今日は和様とエキゾチックの両方の帯を合わせてみます。

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いちばん上の写真は、龍村の袋帯「錦秀遺芳文」を合わせてみました。平家納経に取材した作品です。反っくり返った鹿は俵屋宗達が修復した有名な部分ですね。もともとの王朝文化の部分と近世の琳派の先駆けが混じった状態ということになるのでしょうか。

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写真2番目は、織悦の袋帯「厳島花鳥蝶花文」を合わせてみました。これも平家納経に取材した作品です。上の雰囲気と違うように思われますが、平家納経は31巻もあって、表紙や見返しなどいろいろな絵があるので、あちこちから取材できるのです。

この作品では鳥がゆったりと飛んでいて、王朝文化らしいおおらかさがあります。

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写真3番目は、喜多川俵二の名古屋帯「鳥襷丸文」を合わせてみました。有職文様の帯ですので、王朝文化に属する意匠ですね。

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写真4番目は、龍村の袋帯「清風間道」を合わせてみました。間道は名物裂として輸入されたものですから、中世以降の文化です。龍村の間道は何種類かありますが、「あおによし」ということで、緑と赤のある間道を選んでみました。

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写真5番目は、帯屋捨松の袋帯「ヴィクトリア花文」を合わせてみました。帯屋捨松の高級バージョンの手織りの帯です。タイトルからすると、ヴィクトリア時代の装飾に取材したもののようですが、エキゾチックを強めてみました。

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写真6番目は、龍村の袋帯「西域舞踊錦」を合わせてみました。正倉院の文様が、シルクロードを通って奈良まで伝わったというイメージで、西域の模様を選んでみました。着物には人物がいないですから、これに人物を加える帯合わせで、濃いものをさらに濃くする帯合わせですね。

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[ 2016/11/01 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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