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千切屋治兵衛の名古屋帯「金彩霞付更紗」(実際の制作は倉部さん)の帯合わせ

第三千五百四十回目は、千切屋治兵衛の名古屋帯「金彩霞付更紗」の帯合わせです。実際に制作したのは倉部さんです。

今日は染めの着尺(小紋)に合わせてみました。

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いちばん上の写真は、野口の手挿しの着尺を合わせてみました。実際に制作したのは岡重です。技法は手挿し、すなわち輪郭のみ型で、彩色は手描きです。裏から見ても染料がしっかり浸透していて手描きと変わりません。手描きと違うところは、同じ模様の色違いを複数の人が着ていることだけですね。

手挿しの着尺は、普通の型小紋より色が深く、存在感がありますが、手間がかかるので当然高級品です。しかし、見込み段階で8枚~12枚の型を彫り、売れなかったら損失になる通常の型小紋に対し、手挿しの着尺は、初期投資である型は輪郭用に1枚しか使わず、手描き工程は売れ行きを見て逐次製作すればいいため、売れ残りのリスクを避けることができます。何が売れるかわからない時代には、かえって向いているかもしれません。

この着尺は、花を散らした綺麗な模様で、個性の強い今回の帯には合わないと思いましたが、意外と違和感はない気がします。

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写真2番目は、花也の着尺を合わせてみました。「頭ずり」と言われる技法で、地紋のある生地の上を固形の蝋で擦り、地紋の頂点だけを防染して白く浮かび上がらせるという技法です。この着尺は、さらに地色も無地ではなく蝋たたきも併用しています。このような幾何学模様や抽象模様は合わせやすいですよね。

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写真3番目は、栗山吉三郎の着尺を合わせてみました。栗山紅型といわれる沖縄と京都の文化が融合した着尺です。先代である創始者は、柳宗悦の民芸運動に触発されて始めたもので、本土の紅型としてはもっとも古いものではないかと思います。本来高級品なのですが、ネットで安く売ってることもありますね。

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写真4番目は、藤井絞の着尺を合わせてみました。帯の「霞付」を意識して、雀を合わせてみました。

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写真5番目は、野口の着尺を合わせてみました。更紗の模様なので、帯との関係では、更紗に更紗を重ねたことになりますが、帯の余白と遺法の違いのおかげか、あまり違和感はありません。
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[ 2016/10/20 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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