花也の付下げ「六角筥」の帯合わせ

第三千五百三十五回目は、花也の付下げ「六角筥」の帯合わせです。

今回の付下げは、模様の質と量でいえば堂々たる訪問着ですが、描かれているのは六角筥というワンテーマで、描く角度も大きささえ変わらず最後まで繰り返しています。帯合わせについては、着物が単調だからこそ変化に富んだものにしようという考えもありますが、着物に合わせてワンテーマのものにしようという考えもあります。

私はどちらかというとワンテーマ派です。着物がワンテーマなら帯もワンテーマにして、統一感を出したいと思います。

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いちばん上の写真は、坂下織物の「御門綴」シリーズの1本を合わせてみました。坂下織物は、高級な手織りの帯の織屋として知られていましたが廃業しました。10年以上だと思います。「御門綴」シリーズは地だけが綴組織で模様は絵緯糸で表現されている帯で、西陣手織協会の「手織りの証」が付いています。

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写真2番目は、紫絋の袋帯「松重ね」を合わせてみました。上の写真と同じく、松だけのワンテーマの帯を合わせてみました。

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写真3番目は、帯屋捨松の手織りの袋帯「牡丹唐草」を合わせてみました。名物裂でもっとも有名な「牡丹唐草金襴」を意匠的にはほぼそのまま帯にしたものです。その代わり地は凝っていて、全体が引き箔になっており、さらに白とピンクのグラデーションになっています。

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写真4番目は、池口定男の袋帯「佐波理つづれ」シリーズの極初期の作品「御簾」を合わせてみました。間道にみえますが、垂れの部分に風で翻る御簾の裾があります。ちゃんと帯として締めると、垂れで御簾と分るようになっています。

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写真5番目は、おび弘の袋帯を合わせてみました。おび広は、現在の池口のブランドで、証紙番号は607で佐波理つづれと同じです。モダンなデザインに見えますが、全体は本金の引き箔で織られており、伝統的な西陣の高級帯地です。
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[ 2016/10/15 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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