花也の付下げ「六角筥」

第三千五百三十三回目の作品として、花也の付下げ「六角筥」を紹介します。

六角筥のベースになる形に友禅、筥の上面に箔、それ以外のすべての模様は刺繍ということで、刺繍メインの作品です。模様は、六角筥が並ぶだけで、物語的に展開していくことはありません。変化のある美しさではなく、神殿の列柱のように繰り返す美しさを狙った作品ですね。

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いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。模様の大きさは意外に大きいし、大きいのが4つもあるので華やかですね。ここ30年ほど小付け模様優勢の時代が続きましたので、そろそろ大きい模様の時代が来るのではないかと思って、当店は大きな模様を増やしています。

筥は立体で描かれていますが、小袖や袱紗の模様として登場する文箱や六角形の貝桶は、もっと見下ろす角度で描かれているように思います。この作品は伝統的な意匠に比べて、対象が視線と同じ高さで描かれているのが、ちょっと近代的な感じにつながっているのではないでしょうか。

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写真2番目は後姿です。後姿は筥3つです。配置は禅寺の庭の石の配置みたいですね。

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写真3番目は袖です。今回の作品は、梅や桜のようなわかりやすい花模様を避けています。ポケモンGOでコイルが現れたみたいな模様は一体なんだろうと考えていましたが、どうも鹿児島寿蔵の人形にある模様から取ったようですね。

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写真4番目は、もう片方の袖です。

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写真5番目は胸です。
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[ 2016/10/13 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

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