2017 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 09

民芸ポーラ絣の近接と拡大

第三千五百二十九回目は、民芸ポーラ絣の近接と拡大です。

ポーラと呼ばれる織物については、昭和に生まれた新しい民芸としてうちでも売っていましたが、ポーラという名称の元であるporal(ポーラル)あるいは、その素材である撚りの強い梳毛糸 (そもうし)について、私はほとんどなじみがなかったので、今回ちゃんと顕微鏡で見てみました。

IMG_46711.jpg
いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。淡い水色の経緯の絣模様です。今回仕入れたものには、経緯の絣と縞と経絣だけのものがあります。理論上は経緯の絣の方がはるかに手間がかかって、圧倒的に高価なのですが、今回は同じ値段でした。

但し、経緯の絣の方が反物の幅が狭く、縞または経絣だけの方が反物の幅が広いです。処分されるときは一括で処分されたものでしょうが、織られた年代はかなり違い、経緯絣の方がずっと古いのでしょう。おそらくかつては手間のかかる経緯絣が織られていたのが、近年、縞と経絣だけになって、その後生産中止になる、という歴史だったのだと思います。

IMG_46751.jpg
写真2番目は近接です。一部赤が入った経緯の絣です。

IMG_46781.jpg
写真3番目は拡大です。わかりやすいように背景に赤い布を敷いてみました。捺染の絣ですが、なんと、絣の足がグラデーションになっています。高級な手括り防染の絣みたいです。こういうところに作り手の姿勢が現れます。彼らがただのカジュアルではなく、高価な民芸作品と同じような姿勢で作っていたという証拠です。

IMG_46761.jpg
写真4番目は、さらに拡大です。かなり撚りがかかっています。撚りの強い梳毛糸 (そもうし)ということでしょうか。かなり光沢がありますが、これが絹35%でしょうか。

もう1反、観察してみますね。

IMG_46921.jpg
写真5番目は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。縞と経絣の組み合わせです。色は白の他に2色です。

IMG_46941.jpg
写真6番目は近接です。絣足は適度にずれて良い感じです。昔の矢代仁の西陣お増しの見本帳にありそうな意匠です。

IMG_46961.jpg
写真7番目は拡大です。縞部分です。

IMG_46971.jpg
写真8番目は、さらに拡大です。
スポンサーサイト
[ 2016/10/09 ] カジュアル | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1160-e37aece4